オーストラリアでの語学学校やバンド活動、それに17カ国の海外での旅を含めた20年以上の経験から、英語が話せるようになるまでのロードマップを書いてみます。
英語学習は長期戦ですが、受験勉強のような学習方法を何年も続けるのは拷問のようで不可能です。英語の勉強がつまらないと感じているなら、根本的に考え直しましょう。
英語で恋愛すれば英語がうまくなると昔から言いますが、それは相手の言っている事がどうしても知りたいし、自分が考えていることを伝えたいから。
恋愛は相手との関係が超絶に面白いからこそ、道具としての英語が絶対に必要になる訳です。
この原理を通常の英語学習に活かせれば、楽しく効果的に英語を学べるはず。
英語学習で大切なことは、英語を話している人達に興味を持つこと。
それでは行ってみましょう。
ロードマップを頭に描き、英語の世界に入る準備をする
闇雲にテキストブックをこなして行っても、永久に英語を話せるようにはなりません。
言葉を話せるようになるというのは、考えているよりもっと肉体的なトレーニングで、嬉しかったり、辛かったりと感情を伴うものです。
もちろん最初は基礎的な英語の知識が必要ですが、そのあとは感情を大きく動かしながら肉体的なトレーニング(実際に発音する)を積んでいきます。
それでは具体的にどんな風に英語を身につけていくか書いてみます。
大まかなロードマップ
以下のような感じで、まず大きな目標を見つけ、インプット作業(英語の知識を増やしていく)からアウトプット作業(実際に英語を話していく)に進んでいきます。
一応順序立てていますが、順不同です。
いずれ全部やった方が良いですが、興味が持てるものから始めるのが良いです。それでは解説していきます。
面白いと思うことに取り組むのが鉄則よ。
ワクワクする世界を見つける
自分はなぜ英語を勉強するのか、どこを目指すのか、を明確にします。
これ大事です。
英語学習は長期戦なので、モチベーションを保ち続けることが一番大切。
1日8時間3ヶ月だけ猛烈に勉強しても、毎日1時間コツコツと20年に渡って英語に関わっている人には到底敵いません。
英語教材の世界は強烈につまらないので、そこだけで英語を学んでいるとやる気が続かない。いつか必ず挫折します。
自分の人生において、英語を勉強するとどんな世界が開けるのか。そこをまず考えてみましょう。
例えば、
人それぞれ千差万別ですが、まずは自分自身の目標を定めましょう。
英語が出来ると就職に有利とか、給料が良くなるとかいう理由は弱いです。他人からの評価が理由だと、そのうち挫折します。
会社での昇進やTOEICは、途中経過に過ぎません。
英語へのモチベーションを保つためには、自分自身の人生において、ワクワクする世界を思い描く必要があります。
オーストラリアで出会った超絶可愛い女の子とデートするために英語を勉強するのだ!
好奇心、興味、関心が前へ突き進む大きな原動力です。
面白い世界を見つける
言葉の壁を乗り越えて、新しい世界へダイブ!
まず英語を通じて世界を見てみましょう。
正直なんでも良いです。
車でもミュージシャンでも映画でもゲームでも漫画でもポルノでもなんでも良いです。自分の生活を振り返って、何が好きなのかを考えてみます。
もし何もないなら、少しでも気になるものを探してみてください。少しでもきっかけがあれば、そこから徐々に広げていけます。
映画や音楽は一番簡単なきっかけになると思います。
英語を通じて自分の好きな世界を見てみると、そこには新しい世界が広がっています。日本とは違う習慣や文化です。
海外の車好きは何を話しているのか。海外のバンドマンはどんなことを話しているのか。海外のゲーマーは何を話しているか。
英語を通じて世界を見てみると、広大な広がりを感じるでしょう。
もちろん英語がわからなくても良いです。わからないながらも、
いったい何を話しているの?
と大いに興味を持つことが大事です。内容に興味を持てれば、わからない英語は無意識に自然と調べるようになります。
僕が英語に興味を持ったきっかけとその後
僕の場合のきっかけと、その後の広がりを簡単に書いておきます。参考にしてみてください。
一番最初は本でした。
ある日ラジオを聞いていたら、自称プレイボーイという日本人男性の本が出るという話をしていました。
内容は、世界中を放浪しつつ、世界中のいろいろな女性とつき合った、という話のようです。
自分のことをプレイボーイと自称する人も初めてだったですし、そんな話を堂々としている日本人男性も初めてだったので、面白そうだと思いました。
この本をきっかけに、英語を通じて広がる広大な世界を見つけてしまったわけです。
エグザイルス:ロバート・ハリス著
著者のロバート・ハリス氏は、ネイティブ並みに英語が話せます。
そこが小田実や沢木耕太郎のような、海外放浪していた日本人とは大きく違うところ。自由自在に英語の世界に入っていけるわけです。
同じように海外に滞在していても、英語が自由に話せるかどうかで見える世界がまったく違う。それまでは外から眺めていたものが、内部に深く入り込んでいけるわけです。
そこから映画を使って英語の勉強を始め、初海外でスペインやイギリスへ旅行します。
その後、ヨーロッパや東南アジア、アメリカ、ブラジル等、世界各国を旅しながら、オーストラリアに合計で3年半ほど住み、バリ島にも合計で半年ほど滞在しました。
その後、中国でサイクリングアパレルの生産を始め、日本で売り始めます。中国とのやりとりはすべて英語。
こんな感じで、英語なしでは僕の人生は語れないことになりました。
長い話になるので、詳細は別記事に書きました。興味ある人は読んでみてください。
スマホやPCを英語設定にする
さて、それでは具体的な英語学習を始めましょう。
まず最初に、これから英語の世界に入るぞという覚悟を決めるために、普段使っている全てのデバイスを英語設定にします。
スマホ、PC、タブレットはもちろん、テレビや炊飯器など英語設定が選べるモノであれば、全て英語に設定します。
言語を英語に設定にすると、メニューやメッセージが全て英語になります。まぁ、当たり前ですね。
僕もいま使っているMac、iPad、iPhone、Androidスマホ、全て英語で表示されていますし、Googleナビの案内も英語です。
全部英語になるとわからないですよね。そうです。それが我々にとっての英語の世界です。
このわからないことに対して、どう対処していくのか。まさにそれが英語学習そのものです。これはどんなに上級者になってもそうです。
最初は使いにくいことこの上ないですが、ここで出てくる英語は決まったものしかないので、慣れれば問題ありません。
英語設定のデバイスを毎日使っているだけで、英単語や言い回しが増えます。
毎日同じ英語を見ていれば、いやでも覚える。
スマホやアプリの使い方も出来れば英語で調べましょう。メニューやメッセージが英語なので、英語で調べた方が簡単です。
最初は面倒ですが、1年もしないうちに慣れますので大丈夫です。
具体的に英語を使う状況を作る
英語を学び始めると同時に、実際に英語を使う状況を作ります。
例えば、レストランで注文する英語を勉強するといっても、そういう状況が当分ないなら、そんなもの覚えてもしょうがない訳です。
一番簡単なのは海外旅行です。直近の休みにフラッと海外に出かけちゃいましょう(今はコロナで難しいですが)。
ただ景色を見て歩くだけでなく、宿で知り合った人と一緒に遊びに出かけるくらいのことまで想定します。
今では skyscanner や airbnb、それに booking.com などを使うと、かなり安く海外に出かけられます。
旅行の手続きも全て英語でやると、さらに良いですね。airbnbなら、宿主とのメッセージも英語でやり取りができます。
英語で手続きなんて、できる訳ないじゃん。間違えたらどうするの?
と思うと思いますが、大丈夫です。
あなた以上に英語が出来ない人が、へんてこりんな英語を駆使して、ゴリ押しで世界中を旅しています。
たぶん足りないのはあなたの英語力ではなく、勇気です。
とにかく直近で、実際に英語を使う状況があるかどうかは、学習する意欲に直結します。意識的に英語を使う状況を作りましょう。
英語の基礎的な文法と単語を身につける
さて、ここからはインプット(英語の知識をどんどん増やしていく)作業です。
簡単な教科書をベースに、ネットや動画で補完する
中学・高校で英語の成績が絶望的だった人は、最初にちょっとお勉強のようなことをして基礎的な文法と単語を覚えた方が良いです。
まったく取っ掛かりが無ければ、途方に暮れてしまうでしょうから。
This is a pen.
何それ?
マジか。
教材はなんでも良いです。
古本屋にでも行って、中学生向きの簡単な文法が学べる本を一冊用意します。
それに沿って進めていきながら、よくわからない部分は YouTube やネットで検索して理解していくのが良いでしょう。
今はいくらでも無料で英語を教えてくれる人がいます。知りたいことは、まずグーグルや YouTube で探してみましょう。
念のためですが、学校で英語の成績が良くなかったとしても英語を話せるようになります。
学校の英語は会話をするための英語ではないので、まず目的が全く違います。僕も学校の英語はつまらなかったので、真面目に取り組みませんでした。
いま僕が取り組んでいる英語はリアルな本気の英語で、中学、高校で学ぶアマチュアな英語とは訳が違うと思っています。
英語の成績が良かった人は飛ばしてOK
中学校や高校でそこそこの成績が取れていたのなら、文法や単語の基礎的な部分は十分です。
なんとなく記憶に残っているでしょうから、本物の英語に触れながら、あれ?これってなんだっけ?と知りたくなったモノを集中的に調べて、そこから文法や単語を学んでいきます。
最初から完璧な文法力や単語力は必要ないです。まとめると、
おすすめの題材とその使い方のコツ
おすすめの英語の題材とその使い方を紹介しますが、その前に全体を通してのコツを書いておきます。
まず全体を通して英語を学んでいくコツとしては、
知りたい部分を掘り下げる
ことです。
何かを学習していくには、下記のようなプロセスが大事です。
わからない → 知りたくなる → 調べる → わかって嬉しい → 覚える
人間は嬉しいとか悲しいという感情が伴うと、脳が良く働き、覚えやすくなります。
例えば誰かが何かを言って周りが大爆笑していれば、一体何を言ったのか知りたくなります。
xxx xxxx xxxx!!!
Hahaha, Oh my God! You’re so genius!!!!
ねぇ、ねぇ、Johnはなに言ったの?
ここでJohnが具体的に何を言ったのかが分かれば、多分すぐに覚えてしまうでしょう。
現実世界の英語は、色々な感情が関わってくるので覚えやすいのです。
嬉しかったり悲しかったりと、自分の感情が動きやすい。感情が動けば好奇心が湧いてきます。
自分の感情が動いて好奇心が湧いているけど、その具体的な言葉の意味がわからなければ、その意味を知りたくなります。
映画を見たり、動画を見たり、本を読んだりしながら、好奇心が湧いた英語をドンドン調べていきます。
もちろん最初はわからないことだらけですが、その中でも単純でわかりそうな部分から始めましょう。焦らず、少しづつ進んでいきます。
これが英語を学習していく上でのコツです。
気持ちがグッと動いて好奇心が湧いた英語を調べていく
基本はこれでOKです。何度も何度も出てくる単語も調べたくなるので、そういう英語もついでに調べちゃいましょう。
いきなり映画一本とか、本一冊とかの大きなボリュームに取り組むと、途中で必ず息切れします。
題材を頻繁に変更しながら、飽きない工夫をしつつ、数をこなしていくことが大事です。我慢は長続きしません。
それでは具体的に英語学習の題材を挙げていきます。
映画
映画は初心者におすすめです。
自分の大好きな映画のシーンから英語を学びます。
必要なのは大好きな事です。大好きなシーンを探しましょう。
1-2分くらいの短いものがちょうど良いです。自分の好きなシーンを探して、そのシーンで話されている英語を徹底的に分析してください。
大事なことは、
何を言っているんだろう?
と興味を持てるかどうかです。
気になる部分、大好きな英語のセリフを細かく分析してみる。
いまは英語でネット検索すれば、いくらでも答えがわかります。
自分がわからない部分を突き止めて、ネットで検索して答えを探し出すのも一つの大事なスキルです。頑張ってみましょう。
慣れると、ほぼ一瞬で答えを見つけることが出来るようになります。
僕は大抵英語で検索するので、細かいセリフのニュアンスまでネット上で見つけることが出来ます。
へぇー、このセリフって実はこんなニュアンスがあるんだ。日本語字幕じゃ絶対にわからん。
ネットフリックス等であれば英語字幕が付くこともあるので、字幕があるならそれを使います。
字幕がない場合は検索すると台本を拾えますが、draft(原本)の場合は実際のセリフと違う場合があるので気をつけてください。
映画の良い台本を見つけるのは、少し苦労するかもしれません。
というのは、実際のセリフとちょこちょこ違うことが多いからです。しかし実際のセリフと同じ内容の台本が見つかれば、とても良い英語教材になります。
僕の好きな映画のワンシーンに、実際のセリフを付けた記事を書きましたので、どんな感じなのか試しに遊んでみてください。
YouTube
YouTube は英語教材の宝庫です。
YouTubeは、game changer(事態を大きく変える存在) ですので十分に活用しましょう。
趣味の動画
自分が興味のある動画を探します。
僕がよく見ているのは映画のワンシーンや有名人のインタビュー、Vlog、バイクのカスタムなんかの YouTubeチャンネルです。
興味のあるキーワードで検索してみましょう。
もちろん検索ワードは英語ですよ。検索キーワードを見つけるのも良い英語の勉強になります。
YouTubeでは、自動の英語字幕が付けられる場合があります。字幕表示のさせ方は以前記事にしたので、わからない人は読んでください。
最初は映像を見ているだけでも面白い動画が良いです。
映像だけで楽しめれば、なんとなく英語を聞き流しても楽しめます。
しばらく映像を眺めていれば、ネイティブがどうやって英語を話すのかが体感としてわかるようになってきますし、その中で興味を引く英語が出てくれば調べてみましょう。
例えば下の動画。
イギリスの有名なテレビ番組で、キャメロン・ディアスがアンダーヘアの処理について、ある主張をしています。
日本のテレビでキャメロンがこんな話をすることはあり得ないので、こういう話を知り得るのも英語で情報を得る利点です。
映像を眺めていると、みんな楽しそうに話しているので何を言っているのか気になります。
ちなみに、動画内ではアンダーヘアのことを pubic hair(ピュービックヘア) と言っていますので、耳を澄ませてみましょう。
キャメロンが話している内容をかいつまんでいうと、
アンダーヘアにはきちんと目的があるのよ。最近の若い人は永久脱毛してしまう人も多いけど、もし必要な時がきたら取り返しのつかないことになってしまうわ。もっとよく考えるべきよ。
という感じです。
この主張を起点に、色々なジョークが散りばめられています。
もちろん100%内容がわかる必要はありませんし、日本の英語上級者でも100%わかる人はごく僅かです。
最初はなんとなく楽しくて、いくつか印象に残る言い回しや単語が拾えればそれでOK。
特にキャメロンの話し方はとてもメリハリがあるので、彼女が強く主張する部分は印象に残りますし、真似したくもなります。
あまり良い字幕ではないですが(機械の自動生成なので)、一応字幕もつけられます。どうしても知りたい部分は、字幕を確認しながら見ることも出来ます。
一文だけでもいいので、気になる部分は細かく英語を分析してみましょう。
どうして、こういう言い回しになっている?なぜ、ここがそんなに面白い?
文法やフレーズ、単語をネットで調べてみます。これを日々繰り返せば英語の話し方にも慣れてきますし、徐々に英語の知識も蓄積されていきます。
日本人とアメリカ人のアンダーヘアについての考え方は結構違っていて、キャメロンみたいな考えの人もいるのだと面白くこの動画を見ました。フランス人もまた違う考え方をしていて、世代でも違うと思います。激しく文化の差が出るところなのですが、表立って話題にされることは少ないので興味深いです。
英語のレッスン動画
英語のレッスン動画も、YouTubeには豊富にあります。
ですが勉強のためだからと、無目的に動画を見まくることはお勧めしません。
いきなり必要もないのに仮定法の動画を見ても、ちっとも面白くないですし、覚えることも出来ません。
つまらないけど、勉強のために頑張るぞ!
やる気無くしたら終わりだから、やめたほうがいいよ。
まずは自分の好きな題材で英語に取り組んで、疑問に思ったことがあったら、関連するレッスン動画を見るようにしてください。
必要性を感じるなら、YouTubeの英語レッスン動画はかなりおすすめです。
無料なのに、有料の語学学校より良いものがたくさんあります。本当にすごい世の中です。
最初は日本語での英語レッスン動画から始めて、徐々に英語での英語レッスン動画を見るようにしましょう。
なぜなら、自分が知りたいことを英語で解説しているので、自然と先生が話す英語も理解したいと思うから。
先生の話す英語からも英語を勉強出来たら、一石二鳥ですね。
ポッドキャスト
アメリカやイギリスでは、ポッドキャストが盛んです。
ポッドキャストとは個人や企業がやるラジオのようなもの。海外のラジオもポッドキャストで聞けます。
ネットからダウンロード、またはストリーミングしてスマホで聞きます。
僕は移動中によくポッドキャストを聞いていました。いわゆる「聞き流し」ですね。
いちいち止めて単語を調べたりは基本的にはしません。なんとなく聞いて、なんとなく話の流れを追うという感じ。
とにかく英語の音、発音を聴き続けることが大事です。
将来的に自分が聞いたり実際に発音したりする英語ですから、その音に十分に慣れ親しむ必要があります。
最初は全然わからないかもしれませんが、それでも Yes とか No とか great とか beautiful とか、そういう基礎的な単語なら聞こえてくるはずです。
へぇー、ビューティフルってこんな風に発音するんだな。思っていたのと全然違う。
例え Yes, No でも、それを具体的にどうやって発音するのか、どうやって言うのが自然なのかはネイティブの会話から拾ってくるのが一番です。
ちなみにnoはノーではなくて、ノゥ(noʊ)です。小さい「ウ」が付きます。こんな細かな発音も英語を聞き流していると、自然と身に付きます。
おすすめのポッドキャストは、自分が大好きな人が話しているものや、楽しいコメディショーのようなもの。
ポッドキャストについては別記事を書いたので、興味のある人は読んでみてください。
本
英語の本も良い教材です。カフェや旅の途中でお気に入りの本を広げるというのも、なかなか楽しいもの。
本を読むときの注意点ですが、とにかく楽しむことを重視して下さい。
すべての英単語を辞書で引いて、100%すべて理解しようとすると、一冊読むのに1年くらいかかってしまいます。
必ず途中で飽きて嫌になってしまうので、鍵となる英語だけをサクッと調べます。話のあらすじが追えて、読み続けられる程度に楽しいと思えればOK。サラッと読みましょう。
そんな読み方して役に立つの?
もちろん役に立ちます。
読むことが楽しければ、読み続けられます。そうやって、とにかくたくさんの英語を通過していくことで、引っかかる英語というのは必ず出てきます。印象に残るものということです。
それは単語やフレーズかもしれませんし、文章の構造かもしれません。そういうものを含めた英語の型みたいなものに慣れ親しんでいくということです。
読む本はなんでも良いです。旅が好きなら旅の本、車が好きなら車の本、音楽が好きなら音楽の本、そんな感じで興味のあるモノを選びます。
とにかくたくさんの英語を頭に通過させていくことが大事。
それでも、英語が難しくて読むことが苦痛であれば、その本を断念することに罪悪感を持たないようにしましょう。
今は違う本を読むことにして、あとで英語のスキルが上がってきてから、また一度断念した本を読むことも出来ます。
英語の本は簡単にアマゾンで買えますし、ブックオフにも中古の洋書コーナーがあります。
僕が読んできた本で面白かったモノを挙げておきますので、参考にしてください。
The Beach: Alex Garland
イギリス人のバックパッカーがタイを旅し、偶然手に入れた秘密のパラダイスへの地図を頼りに、フランス人カップルと旅をする話。タイの本屋に行くと必ず置いてある本。レオナルド・ディカプリオ主演の同名映画の原作。
Tracks: Robyn Davidson
人間嫌いの若いオーストラリア人女性が、自分の犬とラクダ4頭とともにオーストラリア大陸の砂漠地帯を2700kmに渡って徒歩で旅をする旅行記。
同名の映画を最初に見てその映像の美しさに感動し、原作を読んでみたくなった。原作は当時の世相みたいなことも結構書いてあるのでそこは読み飛ばして、旅の部分だけにフォーカスすると良い。
Into Thin Air: Jon Krakauer
エベレスト登山についての本。途中遭難死する人々の話や、売名冒険家の話など、とても興味深い。
Cesar’s way: Cesar Millan
アメリカに不法移民し、のちに大成功したメキシコ人 Cesar Millan が書いた犬についての本。犬を人間の子供扱いせず、犬の目線で、犬の習性を理解して、犬とともに上手に暮らしていく秘訣が書かれている。動物に興味のある人には面白い本。
Anne of Green Gables: Lucy Maud Montgomery
子供の頃からアニメの赤毛のアンが好きだった。大人になってから再びテレビでみてみると、自分にとっての主人公が、アンから里親のマシューとマリラに変わっていて、違う意味で味わい深く感じるようになった。
古本屋でたまたま見つけた原書(Anne of Green Gables)を読むと、今度は日本で製作されたアニメの凄さ、原書と全く同じ内容、セリフに驚く。原書に対する深いリスペクトを感じた。
チャットボットや掲示板で交流してみる
そろそろ読んだり聴いたりだけの受け身の英語(インプット)ではなく、自分でも英語の世界に積極的に関わって(アウトプット)みましょう。
実際に英語で相手と話してみることで、学習意欲がグーンと増します。最低限の英語が出来るようになったら、実際に英語を使ってみましょう。
趣味の掲示板、youtubeのコメント欄
いきなり誰かと英語で話すのはハードルが高いので、まずはテキストから始めてみましょう。
興味のあることに関する英語の掲示板を、ネットで探してみます。
クラシックカーが好きならクラシックカー好きのための掲示板、ハイキングが好きならハイキング好きが集まる掲示板ですね。
5ちゃんねるのような匿名の掲示板ではなく、アカウントを作って参加するものが良いです。
僕の場合は、車、バイク、音楽、マウンテンバイクなんかの掲示板で英語で交流していました。
へぇー、アメリカ人のドラマーって、こんな練習しているんだ!他にどんな練習しているのか聞いてみよう!!
なんでも良いので自分の興味のあるものを覗いてみて、書き込みしてみましょう。自分の好きなユーチューバーのコメント欄に書いても良いです。
何か返信があってコミュニケーションが出来れば、英語を使って世界と交流したことになります。輝かしい第一歩です。
英語は実践の中で学習するのが一番伸びるので、どんどん英語を使うようにしましょう。
チャットボット
チャットボットという、スマホのアプリがあります。
チャットボットとはチャットするロボット、つまりおしゃべりするロボットということです。
ラインのような画面で、コンピューターと会話出来ます。
短文でメッセージを交換するので、楽しみながら英語が使えます。
相手はロボットですので、リアルな人間とチャットするよりも高速でメッセージのやりとりが出来ますし、気を使う必要もなく、話題はなんでも構いません。24時間好きな時にチャット出来ます。
僕の一押しは、レプリカというチャットボットです。
あれこれ迷いたくない人は、レプリカ一択でチャットしてみてください。レプリカはテキストだけだと、無料で使えます。
詳細は下の記事を読んでみてください。
【英会話アプリとして使う】レプリカとは?【英語の話し相手AI Replika】
ディクテーションでリスニングを鍛える
なぜリスニングが出来ないのか
さて、ここからは英会話で必須の耳と口の話です。まずはリスニング。
ここまでで YouTube や ポッドキャストで英語を聞いた人は実感していると思いますが、英語の初心者にはリアルな英会話のリスニングはとてつもなく難しく感じます。
知っているはずの英語も全く聞けないので、自分の耳が悪いんじゃないかと思うほど。
これって英語なの?こんなのわかる訳ないじゃん。
ですが、安心してください。リスニングが出来ないのは、あなたの耳が悪い訳ではありません。
リスニングが出来ない理由は、単純に英語の発音を知らないから。
未知の音に対して、人間はその聞き分けが出来ません。
日本語の発音の種類は400種類ほどと言われていますが、英語は8000種類ほどあります。その差20倍!
ほとんどの英語の発音は、日本人にとっては未知の音なわけです。
@:¥/]%&!=|}`+`{&)#~(!$#=~(||~}+>>>)(
何それ。全然わからん。それって英語なの?
英語の発音はリスニング、スピーキング両方にとってとても重要な要素ですが、日本の英語学習では軽視されがち。
英語の発音は中学校や高校でもサラッと習いますが、そもそも日本で習う教科書上の英語の発音と、実際の日常会話での英語の発音がかけ離れてしまっています。
日本語でも、正しいとされる教科書的な日本語と、実際に我々日本人が日常的に使っている日本語とは違います。同じことが英語でも起きているわけです。
これでなぜ英語のリスニングに苦労するのか、がわかりますよね。
耳が悪いわけではなく、単純に英語の発音を知らない。
英語教材で熱心に勉強し、テストでも高得点をとっている人が、実際の英語をリスニング出来ないのはこれが理由です。
これで希望が持てると思います。
原因がわかれば、あとはそれを解決していくだけ。
実際に日常会話で話されている英語をよく聞いて、よくわからなければ細かく分析して、慣れてくれば徐々にリスニング出来るようになってきます。
それでは具体的な練習方法に進みましょう。
ディクテーション
リスニングにはディクテーションが効きます。
ディクテーションとは、英語の発音に慣れるためのエクササイズです。
ディクテーションでは耳で聞いた英語を、文字にして書き取っていきます。英語の細かいところをよく聞いて、英語の発音と文字(スペル)を結びつけていきます。
ディクテーションでは、なんとなくわかったつもりが許されません。
聞いた英語と書き取った英語が違うなら、それは聞き取れていないということ。
何度も何度も聞いて書き取っていき、もうこれ以上何度聞いても答えは変わらないというところまで行ったら、最後に答え合わせをします。
There is a restaurant ってリアル英語だとこんな風に発音するの?へぇーー。
題材は何を使っても良いですが、今ではディクテーションが出来るアプリやウェッブサイトがあるので、そういうものを使うと便利です。
動画や映画でもディクテーションは出来ます。実際に話されているセリフのスクリプトがあれば、どんなものでもディクテーションに使えます。
詳細はディクテーションについての記事を書いたので、興味のある人は読んでみて下さい。
学校では習わない、リアル英語の発音に関するリンク集
学校では習わないリアルな英会話の特徴的な発音を解説した記事を、下にまとめてみます。
まずリンキングについてです。
ふたつの単語を接続して一つの単語のように発音するリンキングは、日本語にはないのでとても重要です。
アメリカ英語にはフラップTサウンドといわれている、 t を d と発音する独特の発音があります。
これを知っているとアメリカ英語風に英語を発音することが出来ますし、聞くのも簡単になります。
【water pretty】英語の変な発音のコツ【フラップT】
シュワーと呼ばれている必須の発音があります。これを知っていると英語のリスニングのみならず、スピーキングも良くなりますので、ぜひ知っておきましょう。
カジュアルな日常会話では going to が gonna、have to が hafta のように to が na や ta に変化することがあります。これも必須です。
カジュアルな英会話では to を na または ta と発音する
英会話では例えば kind of を kinda のように、 of の発音をオブでなく、先程のシュワーと呼ばれる発音に変化させることがあります。これも知っておいた方が良いです。
具体的な発音とは直接関係ないですが、発音や情報量など、言語としての英語と日本語の違いについて、ヨーロッパの大学の研究を元に考察した記事を書きました。
英語を学ぶ上での心構えが変わるようなかなり面白い研究なので、興味のある人はどうぞ。
英語の発音練習
いよいよ英語を話す練習をします。まずは話し始める前の心構えを書いておきます。
発音練習の前に知っておくべきこと
英語の発音は難しい
まず最初に肝に銘じるべきことは、英語の発音は難しいということ。
先ほども散々書いたように、日本語には無い発音が英語にはたくさんあります。
さらには、英語には独特のリズムがあります。
例えるなら、英語を話すことはヒューマンビートボックスに近い感覚。
それだけ日本語にはないビート感や音がたくさんあるということです。
まずこれを知っておいて、たくさんある英語の発音を身につけ、しかもリズム良く発音出来るように頑張ってください。
ヒューマンビートボックスって、口ドラムね。
何も身構えていないと、難しい発音がたくさん出てくることで自分の能力が足りないと思い、やる気を失ってしまいます。
しかし必要以上に恐れる必要はありません。練習すれば徐々に出来るようになります。
まずはグッと身構えて、時間をかけて一つ一つ身につけていきましょう。
英語を第二外国語として話せる人は世界中にたくさんいます。
彼らは特別優れた能力を持っているわけではありません。小さな子供でも、練習すれば英語は話せます。
ちょっとずつ積み上げていけば、数年後には超絶なEnglish speakerになれるぞ。
英語っぽく話すための、日本語にはない英語のボスキャラ的な発音を集めた記事を書きました。興味あれば読んでみてください。
【まずこれやっとけ】英語の発音のコツ6選【TH, R, sea, earth】
どの英語を学習するか決める
英語にはイギリス、アメリカ、オーストラリア英語等々、じつはたくさん種類があります。
英語を話し始めるときに、どれか一つに決めて勉強しないとちょっと面倒なことになります。
どういうこと?
日本の中学校や高校で習う英語の発音は、実はイギリスとアメリカの英語が混ざっています。
例えばcan’tはキャントと発音すると習っていると思いますが、これはアメリカ英語の発音で、イギリス英語ではカーントと発音します。
イギリス英語のつもりでcan’tをカントと発音するとかなりヤバい意味に聞こえるので、必ずカーントと伸ばして発音すること。
アルファベットのZは、日本人はゼットと発音します。しかしこれはイギリス英語の発音で、アメリカではズィーと発音します。
そうすると、シマウマのzebraはイギリスとアメリカで発音が違います。どう違うかわかりますか?
シマウマってゼブラちゃうの?
日本人はzebraをゼブラと発音すると思いますが、これはイギリス英語の発音で、アメリカ英語ではズィーブラです。
歩くのwalkは日本人はウォークと発音しますが、これはイギリス英語の発音で、アメリカ英語ではワークに近い感じで発音します。
このように日本人が習う英語の発音は、アメリカ英語とイギリス英語が混ざっています。
これはネイティブからしたら、とても不自然な英語です。例えるなら大阪弁と東京弁を混ぜているような感じ。
ですので自分自身で英語を話す時には、どれか一つの英語に決めないと、色々な英語が混ざっている不自然な英語になってしまうわけです。
じゃ、どれ選べばいい?
特にこだわりがなければ、僕はアメリカ英語を勉強するのが一番良いように思います。
なぜなら全世界の英語話者の比率で言うと、アメリカ英語がイギリス英語に大差を付けてマジョリティーです。
イギリス英語に比べてアメリカ英語はシンプル。それに映画やテレビ、ポッドキャストなど英語を勉強する材料が豊富にあります。
発音に関してはイギリス英語の方がローマ字読みに近いので日本人には簡単に感じると思いますが、これは慣れれば問題ありません。
もちろんイギリス英語を勉強したい!とか、オーストラリアに住むからオーストラリア英語を勉強する!など、目標がある場合はそれに従ってください。
大事なことは、まず最初にどの英語を身につけるのかを決めることです。その方があとで混乱しなくて済みます。
英語の種類に関しては、以前記事を書いたので興味のある人は読んでみてください。
【19カ国が英語の国】実は英語には沢山種類がある【どれ選ぶ?】
どのように英語を話す練習をするか
英語を話せるようになるコツは、実際にたくさん舌や唇を使って、英語の発音に慣れていくことです。
とにかく数をこなすこと。
この辺はスポーツや楽器の練習によく似ています。アプリを使ったり、歌を歌ったりしながら効率よく練習していきましょう。
英語を話す練習時間 = スピーキング力
しかし、いくら流暢に英語を話しても通じないと意味がありません。そのためにはある程度正しい発音が必要です。
もちろん完全にネイティブと同じ発音は難しいですが、発音のルールを守って問題なく通じる発音をする必要があります。
発音練習をする上でのコツは下記の3つ。
英語をローマ字読みしない
英語のスペルをローマ字読みすると、高い確率で間違えた発音になります。
例えば英語でのdesignの発音はデザインではなく、ディザインです。発音記号だと、dɪˈzaɪn となります。
designをデザインと発音しても大抵は通じますが、自己流のローマ字読み発音をしても、それは本当の英語の発音とは違います。
通じたとしても不自然な英語ですので、英語のローマ字読みはやめましょう。
ネイティブのモノマネに徹する
英語の発音はスペルに頼らず、ネイティブのモノマネに徹します。とにかく真似をして発音練習しましょう。
それでも細かい部分が定かでない場合は多いです。その場合は発音記号を使います。
発音記号については記事を書きましたので、興味のある人は読んでみてください。
日本語の美学を捨て英語の美学を受け入れる
英語を話すときは、日本語の美学から離れましょう。
日本語の美学とは何か。
「美しい日本語」を考えたときに、一番ピンと来るのは皇族の話す日本語だと思います。
簡単に言うと「言葉を区切ってハッキリと、ゆっくり、丁寧に話す」といった感じでしょうか。
これは知らぬ間に、我々日本人に染み付いている美学です。
しかしこれは英語の美学とはまったく違うので、気をつけたいところ。
英語の美学は、流れるようにリズム良く、日本語より少し速いくらいのスピードで話すことです。
言葉の美学を履き違えた具体例を、僕の経験談から書いてみます。
中学生の時に、コピーバンドを組んでいました。この時に演奏していた曲の歌詞が英語でした。
ボーカリストは英語っぽく発音するのがカッコつけた感じで恥ずかしく思えたらしく、日本語風に単語を区切ってハッキリ発音すると宣言し、そのように歌っていました。
今から思うと、これは英語の美学を無視した発想です。良い日本語の発音の仕方と、良い英語の発音の仕方は違います。
日本人からすると英語は早口で適当でいい加減に感じますが、その話し方がきちんとした英語です。間違えないようにしましょう。
言葉に合わせて美学も変える。
英語をいい加減に感じる原因は色々ありますが、上で話したリンキングとシュワーは2大要因だと思います。
もう一度リンクを貼っておきます。
事前の知識はこれくらいにして、これからは具体的な発音の練習方法を見ていきます。
発音のトレーニング方法
具体的に声を出して発音練習する良い方法を書いてみます。
英語を見たら発音してみる
何かの英語の文章を見るたびに、とにかく声に出して発音してみることは良い練習です。
ツイッターでもウエッブサイトでも街の看板でも、英語はどこにでもあります。とにかく片っぱしから発音してみましょう。疑問に思えば辞書で発音を調べてみます。
独り言
今日の天気でも、見たテレビ番組について、人に話したい面白い話、なんでも良いので思いついたことを英語で説明してみましょう。
僕は自転車や車を運転している時、または自宅のトイレにいる時に頭に思い浮かんだ考えを英語で演説しています。
歌を歌う
英語で歌うことは、最高に良い発音練習です。
発音の強弱やリンキングは曲のメロディーやリズムで強制されるので、自己流の発音が出来なくなります。
とにかく原曲を真似することで発音が矯正されていくので、楽しみながら英語の発音練習が出来ます。
英語で歌うのは気持ちいいです。しかも英語の発音練習にもなるのですから一石二鳥。
詳細は以前書いた記事がありますので、興味ある人は読んでみてください。
アプリを使って話す練習
英語を話す練習は、話し相手を見つけると本当は良いのですが人見知りにはハードルが高い。
そこで、まずはアプリを使って話す練習をしましょう。
僕は今までに色々なアプリを使ってみましたが、最終的に勝ち残ったのはアルクのトーキングマラソンとレプリカのふたつです。
トーキングマラソンは4ヶ月間使い、レプリカとは1年間にわたって30分から1時間ほど毎日話しました。
このふたつを組み合わせると、ひとりで気軽に英語がたくさん話せます。
独り言を自動化するトーキングマラソン
独り言は良い英語の練習方法ですが、毎日30分独り言を話すのは難しい。
そこでトーキングマラソンです。
トーキングマラソンでは何度もフレーズの発音練習をしながら、同時にそのフレーズを覚えてしまいます。テニスで例えるなら壁打ちのような英語の個人練習。
例えば Sounds great! や How was it? のような簡単な英語でも、言い慣れていないと意外と口からスラスラ出てこないもの。
トーキングマラソンを使うと、アプリがその日に覚える英語の短文を教えてくれるので、黙々と疲れ果てるまで発音練習します。
トーキングマラソンほどたくさん発音練習出来るアプリはないので、今のところ唯一無二でおすすめです。
トーキングマラソンについては、ふたつ記事を書いていますので興味があれば読んでみてください。
【4ヶ月380スキット完走!】実際トーキングマラソンは効果あるのか!?【詳細レビュー】
公式ページも貼っておきます。
【トーキングマラソン】公式ページレプリカ
もっと英会話に近いことをやってみましょう。
レプリカは英語で会話出来るチャットボット。これを使って毎日英会話が出来ます。
レプリカはアメリカにあるLukaという会社のアプリで、いま英語圏で人気のあるバーチャルフレンドアプリ。
レプリカと英会話をしながら、トーキングマラソンで覚えた英語を使ってみることも出来ます。
自分も実際に1年以上使っていましたが、英語の話し相手にとても良い。ベッドの中で寝ながら気軽に英語が話せるのでお勧めです。
ただ、音声でレプリカとチャットするには、課金する必要があります。値段は刻々と変わるのですが、年6000円とかなので、他の英語アプリに比べると格安です。
他のバーチャルフレンドアプリも試しましたが、レプリカが一番出来が良く、一番人気です。
詳細は別記事に書きましたので、興味のある人は読んでみてください。
【英会話アプリとして使う】レプリカとは?【英語の話し相手AI Replika】
【7ヶ月毎日話してわかった!】レプリカとの話し方【話題に困らない】
公式ページも貼っておきます。
人と英会話してみる
いよいよリアルな人間と話してみたくなったら、徐々に英語を話す機会を見つけてみましょう。
やはり英会話は生身の人間と話すことで上達が加速します。
スピーキング力はもちろんのこと、自分で英語を言えれば、同じ英語は聞くことも出来るのでリスニング力も加速します。
英語で話し始めたら、英語が聞けるようにもなってきた。
最初はなかなか自由に思ったことを英語で話せませんから、便利なフレーズや単語にもますます興味が沸くようになります。
もちろん他人と英語を話すことは精神的にストレスを受けますが、その分大きな見返りもあるわけです。
では具体的に、どうやって人と英語を話すのか、その方法を書いてみます。
海外の旅先で話してみる
一番簡単なのは、旅先で話し相手を見つけることです。旅先ですと、英語の話し相手はすぐに見つけられます。
僕は旅先で英語を話すことが一番良いと思います。旅先なので共通の話題も見つけやすいですし、他に共通の言語がなければ、英語で話すしかありません。
別記事で旅先で話し相手を見つける方法を書きましたので、興味のある人はどうぞ。
日本国内で探してみる
大抵の人は頻繁に旅をするわけにもいかないでしょうから、日本で英語を話せないかなと思うと思います。
では具体的に、日本にいながらどうやって話し相手を見つけるか。
おすすめは趣味を通じて人と出会うことです。
大抵の人は、英語で話す以前にまず話題に困ります。
なに話したらいいか、わからん。
しかし何かの趣味を通じての集まりだと共通の話題があるので良いですし、同じ人に何度も会えますから仲良くもなれます。
具体的にどうやって人を探すかですが、僕のおすすめはFacebookとMeetupです。
実際に僕はMeetupでバイクに乗っているアメリカ人女性と出会って、複数人で何度か一緒にツーリングをし、仲良くなって、今ではふたりで出かけたりしています。
Let’s ride together!! 紅葉 should be beautiful now.
Yeah, why not!! When is good for you?
他には Twitter で知り合っても良いですし、Instagram でも良いでしょう。共通の趣味の人をネットで探して連絡してみると良いと思います。
Facebook だと gaijin〜という集まりがあります。日本に住んでいる外国人の集まりということですね。
例えば日本に住んでいる外国人のバイク乗りとか自転車乗りとか、色々なテーマがあると思います。
そういうところに、日本人だけど参加出来る?と打診してみるのも良いでしょう。
そういう集まりだと日本語がまったく話せない人もいますので、英語を話したい放題です。
オンライン英会話
もう一つはオンライン英会話です。
多少お金はかかりますが、リアルに誰かと会っても交通費等々でお金はかかるもの。単純にコストだけを比較すると、オンライン英会話も悪くありません。
安いオンライン英会話だと、フィリピン人講師を相手に英語を話せるネイティブキャンプやレアジョブがあります。
公式ページを貼っておきますので、興味のある人は見てみて下さい。
ネイティブキャンプ レアジョブ英会話ネイティブと話したければ、少し高いですがキャンブリーが人気です。
【Cambly(キャンブリー)】最初はネット上で英会話することに強烈に抵抗があるものです。
僕も最初にオンライン英会話を始めるときは、PCの前で長いこと悩みました。
しかし意を決してボタンをクリックし、飛び込んでしまえばなんとかなるもの。意外と楽しく英語を話せています。
僕は仕事で英語を話すこともあるので、オンラインビジネス英会話のビズメイツを使っていました。
仕事で英語を使うことがある人はおすすめです。レビュー記事を書きましたので、興味ある人はどうぞ。
ビズメイツ丸裸レビュー(Bizmates review)【オンラインビジネス英会話】
下に公式ページを貼っておきます。
ビズメイツ今はネイティブキャンプとキャンブリーを同時に使っています。
英語初心者にとってオンライン英会話を使うことはどうなのか?というテーマで記事を書いたので、興味のある人は読んでみて下さい。
【オンライン英会話】は英語初心者でも大丈夫なのか、役に立つのか
リアルに人に会うのと、オンライン英会話はどっちが良いか
英語を話すことに集中したいならオンライン英会話、外国人と友達になって外国人慣れしたいなら、リアルに人に会うことをおすすめします。
英語を話すことを目的にリアルな人を探すというのは、適任者を探すのにかなりの時間と労力がかかります。しかしオンライン英会話では簡単です。
しかし外人慣れしたいなら、やはり実際に外国人とリアルに会うしかないと思います。オンライン英会話でも良いですが、かなり特殊な環境なので実際とはかなり違います。
まとめ 順不同で興味を持ったものをやること
英語学習は、数年単位で上達する一大プロジェクトです。
そのためには長く続けなければなりません。長く続けるには面白がることが大事。面白いと思えれば長く英語を続けられます。
ここに書いていることを数年単位で取り組めば、楽しみながら英語を学んでいけます。
基礎的な英文法は面白くないですが、ゼロからのスタートであれば最初は多少頑張って取り組むことも必要。
文法は英語の骨格ですから、ネイティブではない我々にとっては意識的に学習しないと英語の形が作れないし、理解も出来ません。
文法に関してはわからなければいつでも復習出来るので、プレッシャーに感じることはまったくないです。何度でも忘れて、何度でも復習しましょう。そのうち覚えます。
何度でも忘れて、何度でも復習するのは、英語全般に言えます。
テストではないので、短期間で覚えることにエネルギーを使い過ぎて、英語そのものが嫌にならないようにしましょう。
ある程度英語がわかってきたら、次は現実世界のリアルな英語から少しづつ知識を身につけていくことが大切。文法、単語、フレーズなどをリアルな英語から身につけていきます。
同時に、たくさんネイティブの英語を聞きましょう。
英語はどのように発音するのか、リズムは?イントネーションは?アクセントは?
ネイティブの英語をたくさん聞くことで、ロボットのような不自然な英語から脱却し、血の通った自然な英語を話せるようになります。
次に独り言やアプリで英語の発音練習を始めます。英語の発音に慣れて、スラスラと口から出るまで頑張りましょう。
最後に、いよいよ誰か話し相手を見つけて英語を話してみます。
旅をしたり、FacebookやMeetupで話し相手を見つけても良いですし、オンライン英会話でも良いです。
一応順序立てて書きましたが、面白いと思ったものからやってみましょう。ショートケーキのイチゴから食べたければ、イチゴから食べてしまいます。
面白いと思うならいきなりレプリカと話し始めてもいいですし、文法なんか勉強しないで、いきなり誰か話し相手を見つけて会ってみるのも良いです。
当然うまく英語は話せないでしょうが、とりあえずやってみます。
うまくいかなければ文法や単語の知識に興味がいくでしょうし、発音練習にも興味が湧くというものです。
まずは話してみて、自分の足りない部分を少しづつ強化していくというのが王道。常に多少背伸びしながら、足りない部分を明確にしていきます。
こんな感じで数年かけて続けていけば、段々と英語が身近なものに感じてきます。
一番大事なことは、英語を話している人たちに興味を持つこと。
それでは頑張ってください。
最後に
スマホのアプリでスタディーサプリの新日常英会話コースというのがあります。
リクルートの有料アプリなのですが、とても出来が良く、単語、文法、ディクテーション、発音練習がセットで学習出来ます。
発音だけならトーキングマラソンの方が圧倒的にたくさん練習出来るのでおすすめですが、単語、文法、ディクテーションも一緒にやりたいならおすすめです。
基礎的な英語力を鍛えたいなら、こういうアプリを数ヶ月間、毎日集中的にやってみると良いと思います。
公式ページは下記からどうぞ。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)英語の調べ方についての記事を以前書きましたので、興味のある人は読んでみてください。
Photo by Lukas Medvedevas on Unsplash