【英会話の謎】ネイティブの of の発音 【七不思議】

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English

今回は of を取りあげます。

ofout ofkind of のように非常によく出てくる単語ですが、あまりにもありきたりで、意味的にも重要ではないので、実際の発音では邪険に扱われがちな単語。

ここに of があるはずなのに、どうしても of に聞こえない、、、

ネイティブの砕けた日常会話では、実はオブ(əv)と辞書通りに発音していないことが非常に多いです。

それでは実際ネイティブはどのように発音しているのでしょうか?

結論から言うと、Let’s get outa here のように ofa に変化しています。

それでは解説していきます。

of はシュワーになる

カジュアルな話し言葉だと、下記のフレーズをどうやって発音するか知ってますか?

  • kind of
  • sort of
  • out of
  • a lot of
  • a piece of
  • a couple of
  • a cup of

聞き流しなんかでよくネイティブの会話を聞いている人は、この of の発音ってちゃんと聞こえない、と思っている人もいると思います。

絶対に of があるはずなのに、 of が聞こえてこない、、、

冒頭で話したように、日常会話では ofa(ə) と発音することがよくあります。

もう少し専門的にいうと、シュワー(schwa 発音記号はƏ)と呼ばれている発音です。シュワーはすごく力を抜いた小さな”ア”の音。

シュワーについては、以前書いた記事を読んでみてください。

【シュワー】英語らしく発音するコツ【schwa】

上記のフレーズの ofa と置き換えると、下記の感じになります。

  • kinda(カインダ)
  • sorta(ソータ)
  • outa(アウタ)
  • a lota(アロッタ)
  • a piecea(アピーサ)
  • a coupla(アカップラ)
  • a cupa(アカッパ)

英語を聞き慣れていると a lota とか outa と聞いても、

Nobu
Nobu

あー、これってa lot of だな。

Nobu
Nobu

これはout of のことだな、、、

と、何か発音が違うと思いながらも、文法の知識と文脈から推測出来ます。

この of の違和感を

Nobu
Nobu

んー、やっぱりネイティブの発音は難しいや。俺には出来ん、、、

と思ってしまう原因になっているかもしれません。

こういうちょっとしたことが、自分の英語の発音に自信が持てない原因になります。

いやいや、実は非常に簡単なんですよ。単に ofa と発音しているだけです。

ofシュワーになると知っていると、”自信を持って”kinda(カインダ)と発音が出来ます。この違いは大きい。

なぜ ofa になってしまうのか。

特に何かすごい理由があるわけではなくて、単純にその方が発音しやすいから。

日本語でも”こんにちは””こんちはー”になったり、”これは””こりゃー”になったりと、言いやすさを優先させることがあります。

日本語を学ぶ外国人に

John
John

理由を説明せよ。

と言われても困りますよね。

ちなみに toa になりがち。to については下記の記事を読んでみてください。

カジュアルな英会話では to を a または ta と発音する

of も to も大抵の場合は前に何か単語がありますから、それと合体させてouta, a lota, gonna, tryinta のように、あたかも一つの単語のように発音します。

ちなみにアメリカ英語には、ある条件下で T小さな D の発音になる発音方法があります。これをフラップTと呼んでいます。

下のフレーズの中にある T も、ofa(シュワー)で発音されることで 小さな D の音に変わります。

  • sorta = sorda(ソーダ)
  • outa = ouda(アウダ)
  • a lota = a loda(アロッダ)

フラップTについては以前記事を書いたので、興味のある人は読んでみてください。

【water pretty】Tの発音のコツ【フラップT】

ネイティブの解説を聞いてみよう

この of の発音について解説している、カナダ人のエマさんの動画を貼っておきます。

この動画のコメント欄には、ネイティブが色々と書き込んでいて面白い。

コメントを読んでみると常に ofa と発音しているわけではなくて、気分だったり、どれだけ適当に喋っているかで ov(オブ) と発音する場合と a で済ましてしまう場合に分かれるようです。

もちろん、きちんと話したい時は オブ(ɑːv) と発音し、カジュアルで適当な時は ア(ə) と発音するということです。

まさしく、”こんちはー””こりゃ”と同じですね。

How to pronounce "OF" like a native English speaker

実際の会話の中ではどうなのかを聞いてみよう

実際の会話の中でどんな風に発音されているのかを聞いてみると、なるほどねぇ、と、もう少し強い印象を持てると思います。

下記のリンク先のYouGlishというサイトで、実際のネイティブの発音を聞いてみましょう。

早口なのでちょっとわかりづらいですが、幾つも動画を見ていると、確かに人によって オブ だったり だったりと変化しているのがわかります。

しかし傾向として、プレゼンテーションのような正式な場では”オブ”と発音することが多いです。

下記の YouGlishではプレゼン動画が多いのでオブで発音する人が多いですが、中にはで発音している人もいるので、探してみてください。

kind of

sort of

out of

a lot of

a piece of

a couple of

a cup of

もっと砕けた表現が多い、テレビのコメディショーとか映画だとと発音されることが多いので、of の発音に注意して聞いてみてください。

ofa になっているのを見つけるたびに、星マークをノートに付けるゲームでもしてみましょう。なんでも楽しみながらやるのが吉。

簡単に見つけることが出来るようになれば、それだけでリスニング力がグッと上がります。

最後に

長年、英語を聞き続けている僕にとっては、この of の発音は謎でした。

絶対あるはずなのに聞こえてこない、、、、。

僕と同じように思っている人にとっては、謎が解決出来てスッキリしたと思います。

英語の初心者にとっては、この大いなる謎を解決する楽しみを奪ってしまったようで申し訳ない。

謎である期間が長ければ長いほど、解決出来たときの喜びは大きいですからね。

こういうネイティブの日常英会話の発音って、なかなか知るチャンスがありません。

正式な英語ではないので、ネイティブも「これをわざわざ外国人に教えるというのもいかがなものか、、、」という感覚もあると思います。

実はこれが英語のリスニングを難しくしている原因にもなっています。

本音と建前、本来教えるべき”正しくないけど、よく使われる自然な英語”を教えていないということです。

いずれにせよ謎が解決出来れば、自分でも

Nobu
Nobu

Alright, let’s get ouda here(さぁー、出ようぜ!)…

と自信を持って発音して、颯爽とレストランから出ることが出来ます。何度も発音練習して、いざという時に使ってみてください。

下記のリンク先で、たくさんのネイティブの let’s get outa here が聞けます。

YouGlish – Let’s get out of here






Image by Margo Lipa from Pixabay

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