今回は of を取りあげます。
of は英会話にはよく出てくる単語ですが、英語の発音では邪険に扱われがちな単語。
ここにofがあるはずなのに、どうしてもofには聞こえない、、、
ネイティブの砕けた日常会話では、実はオブ(əv)と辞書通りに発音していないことが多いです。
それでは、実際ネイティブはどのように発音しているのでしょうか?
結論を先に言うと、Let’s get outa here のように of が a に変化しています。
それでは解説していきます。
of はシュワーになる
話し言葉だと、下記のフレーズをどうやって発音するか知ってますか?
よくネイティブの会話を聞いている人は、この of の発音ってちょっと厄介だな、と思っている人もいると思います。
絶対に of があるはずなのに、 of と聞こえてこないことがあるからです。
早速答えを言うと、日常会話では of を a(ə) と発音することがあります。
英語の発音でいうと、シュワー(schwa 発音記号はƏ)と呼ばれている発音です。シュワーはアのすごく力を抜いた小さな音。
シュワーについては、以前書いた記事を読んでみてください。
上記のフレーズの of を a と置き換えると、下記の感じになります。
英語を聞き慣れていると a lota とか outa と聞いても、あー、これってa lot of だな、とか、 out of だな、と文脈から推測出来ます。
しかし実際に自分が真似して発音する時は of が a になると知らないと、確信が持てないので自信が持てません。
of がシュワーになると知っていると、自信を持ってkinda(カインダ)と発音が出来ます。この違いは大きいです。
ちなみにアメリカ英語には、ある条件下で T が小さな D の発音になる発音方法があります。これをフラップTと呼んでいます。
上のフレーズの中にある T も、of がシュワーで発音されることで D の音に変わるものがあります。
フラップTについては以前記事を書いたので、興味のある人は読んでみてください。
ネイティブの解説を聞いてみよう
この of の発音について解説している、カナダ人のエマさんの動画を貼っておきます。
この動画のコメント欄には、ネイティブが色々と書き込んでいて面白いです。
それを読むと常に of を a と発音しているわけではなくて、気分だったり、どれだけ適当に喋っているかで ov(オブ) と発音する場合と a で済ましてしまう場合に分かれるようです。
もちろん、きちんと話したい時は オブ(ɑːv) と発音し、適当な時は ア(ə) と発音するということです。
実際の会話の中ではどうなのかを聞いてみよう
実際の会話の中でどんな風に発音されているのかを聞いてみると、なるほどねぇ、と、もう少し強い印象を持てると思います。
下記のリンク先のYouGlishというサイトで実際のネイティブの発音を聞いてみましょう。
早口なのでちょっとわかりづらいですが、幾つも動画を見ていると、確かに人によって オブ だったり ア だったりと変化しているのがわかります。
しかし傾向として、プレゼンテーションのような正式な場ではオブと発音することが多いです。
下記の YouGlishではプレゼン動画が多いのでオブで発音する人が多いですが、中にはアで発音している人もいるので、探してみてください。
もっと砕けた表現が多い、テレビのコメディショーとか映画だとアと発音されることが多いと思います。
最後に
長年、英語を聞き続けている僕にとっては、この of の発音は謎でした。
絶対あるはずなのに聞こえてこない、、、、。
僕と同じように思っている人にとっては、謎が解決出来てスッキリしたと思います。
英語の初心者にとっては、この大いなる謎を解決する楽しみを奪ってしまったようで申し訳ないです。
その分、

Alright, let’s get outa here…
とネイティブのように発音して、颯爽とレストランから出ることが出来るので、何度も発音練習して、いざという時を待ってみてください。
下記のリンク先で、たくさんのネイティブの let’s get outa here が聞けます。
YouGlish – Let’s get out of here
Image by Margo Lipa from Pixabay
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