【リスニング・スピーキングの最終兵器】英語のリンキング【自然な発音】

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English

ネイティブのカジュアルな会話を聞いていると、学校で習った英語の発音とだいぶ違うと思いませんか?

ネイティブの会話を聞いていても、なんだかグチャっとしてハッキリ聞こえない。

それはリンキング(linking)が原因。

リンキングとは、複数の単語をつなげて、まるで一つの単語のように発音すること。

日本の英語学習では、リンキングを教えることはほとんどありません。

英語教材の発音練習は単語をただ並べて発音するだけで、自然な英語とはかけ離れています。

逆にネイティブにとってはそもそも英語はリンキングしているもので、リンキングしていないと非常に不自然でロボット的

では、どうやってリンキングを身につけるか。それは英語の歌を歌うことディクテーションが一番。

リンキングは英会話では必須ですので、ぜひ出来るようになりましょう。

では、細かく見ていきます。

リンキングとは単語同士をつなげること

リンキングはリダクション(reduction)とか、connected speechなどとも呼ばれています。

日本ではリエゾン(liaison)とも呼ばれているようです。しかし、リエゾンはフランス語で、フランス語学習で出てくる言葉なので僕には違和感があります。

色々と呼び方はありますが、この記事ではリンキングと呼ぶことにします。

リンキング(linking)link は日本語でもリンクさせるという感じで使います。つながる、またはつなげるという意味。

リンキングとは英語を発音するときに、まさしく電車のように単語同士を連結させること。

日本で英語の発音練習をする場合、大抵は並んでいる英語をそのまま順番に発音していきます。当たり前ですね。

The radio said it was going to be hot and sunny tomorrow.

と文章があれば、それぞれの単語を辞書に出ている発音で順番に発音していくわけです。

しかし、この発音はネイティブにとってはとても不自然。

ネイティブは、英語は必ずリンキングさせます。

なぜなら周りのすべての人がそのように発音しますし、その方が簡単に素早く発音出来るから。

実際にどのようにリンキングさせるかというと、後ろの単語が前の単語に食い込むように連結されます。

例えるなら、こんな感じ(笑)。

さっきの英文をリンキングさせてみると、

The radio said i(t)was gonna be ho(t)an(d)sunny tomorrow.

みたいな感じです。

カッコ内の音は脱落して(発音しない)、後ろの単語と接続されます。

toa とか na, da など、その時々で発音しやすい音に変化しますが、going toの場合は決まって gonna(ガナ) と発音されます。

Nobu
Nobu

難しすぎぃ。

確かに慣れてないと、そう感じるかも知れません。

それではもっと身近な例から、リンキングを見てみましょう。

日本人に身近な英語のリンキングを見てる

英語のリンキングは意外と日本人にも馴染みがあります。

例えば誰でも知っている

Takashi
Takashi

サンキュー

ですが、説明するまでもなく、サンキューThank you と書きます。しかしネイティブも含め、誰もサンクユーとは発音しません。

なぜなら、Thank you(サンクユー)と発音するよりも、単語を繋げて thankyou(サンキュー) とした方が簡単にスムーズに発音出来るからです。

何度も何度もサンク ユーと発音し続けることで自然とくっついて、知らないうちにサンキューになってしまった、というのが、そもそものリンキングの始まりだと思います。

英語を日常的に話している人たちは、スペルや文法には正直関心がありません。

実際に周りの人たちがどのように発音するのか、だけが関心事。

ですので、周りのみんながそのように発音すれば、自分もそのように発音します。

それでは、もう一つ例を挙げてみましょう。

Nobu
Nobu

シャラップ!

黙れ!という意味で日本人も冗談めかして言う場合がありますが、英語だと shut up で、よく使う句動詞(phrasal verb)です。

ネイティブも含め、これも誰もシャット アップとは発音しません。

英語での発音は、アメリカ英語だとシャダップ、イギリス英語だとシャタップという感じになってシャラップではないのですが、リンキングさせているという点では日本人のシャラップと同じです。

もう一つ挙げると、

Betty
Betty

🎵ランナウェイ〜
とっても好きさぁ〜🎵

と歌うシャネルズというボーカルグループのヒット曲が昔日本でありました。

これも run away が元の英語でそれをリンキングさせて runaway と発音しています(run awayは句動詞ですが、形容詞化、名詞化すると runaway と書きます)。

Youtubeでランナウェイを聞いてみる

日本語の歌詞だとランナウェイですが、英語の発音だとrunawayラナウェイ)です。微妙に違いますが、リンキングさせていることは一緒です。

run awayは文字通り走り去るという意味ですが、英語だと比喩的に使って、突然いなくなるという意味で使われます。

ちなみに黙って静かにいなくなるというのはwalk awayが使われて、これもリンキングして walkaway(ウァーカウェイ) と発音します。

このように見てみると、リンキングは我々にも意外と身近です。

リンキングのない英語は不自然

これ以外にも、英語の発音には無数にリンキングがあります。

映画やテレビでは常にあちこちでリンキングしているので、どこでリンキングしているか指摘するのは途方もない作業です。

これだけ頻繁に出てくるリンキングですが、もし発音をリンキングさせなかったらどうなるか。

リンキングを無視して『サンク、 ユー』『シャット、 アップ』、『ラン、 アウェイ』と発音すると、ネイティブにとっては

Betty
Betty

意味はわかるけど、単語をただ並べて話しているロボットみたい

に聞こえて非常に違和感があります。

以前、ネイティブの英語の先生に

John
John

もっと速く話した方がいいよ

と、アドバイスされたことがあります。

なぜそんなことを言うかというと、我々留学生の英語は

リンキングさせずにゆっくり話す=choppy(細切れ)で不自然

だと感じていて、それを解決するには、速く話すことが大事だと思っていたからだと思います。

今から思うと、単純に速く話したからといってリンキング出来る訳ではないので、速く話すことは解決にはならないのです。

多分この英語の先生は、理屈としてリンキングを知らなかったのだと思います。自分がリンキングして話しているのにも関わらず(笑)。

このように、ネイティブはリンキングの存在すら意識していません。それくらいリンキングは自然に発生するもので、意識すらしていないのです。

逆に、わざとリンキングさせない場合もあります。

それは強調して話す場合です。

例えば、

Nobu
Nobu

He’s gonna save us(He’s gonna savus) .

というセリフを

Nobu
Nobu

HE, IS, GOING, TO, SAVE, US!

とリンキングさせずに、ゆっくり、はっきり区切って言えば、

Nobu
Nobu

あいつは俺たちを救ってくれるよ!!!

と大きな声で強調しているような雰囲気になります。

誰かが

泣き虫男
泣き虫男

きっと誰も助けになんか来ないよ!

と泣き言を言っている場合に有効ですね。

どうでしょう?この説明でいかにリンキングが自然発生的で、リンキングさせない英語が不自然で特殊な感じがするかを感じてもらえると思います。

実は日本語にも似たようなものがある

英語のリンキングとまったく同じものは日本語にはありませんが、似たようなものならあります。

例えば、逆光は『ぎゃくこう』ではなく『ぎゃっこう』と読み、真白は『ましろ』ではなく『まっしろ』と言います。

なぜそうなるかというと、その方が発音しやすいからです。

この辺はセオリーを無視して、個別に発音を覚えないとならないので外国人には難しく感じるのではないでしょうか。

外国人が漢字の読み通り(スペル通り)に『ぎゃくこうが眩しいね』とか、『ましろなシャツがかっこいいね』と言ったとすると、

Nobu
Nobu

まぁ、意味はわかるけど、ちょっと不自然、、、、

あれ?どこかで聞いたことが(笑)。

どのようにリンキングさせるのか

さて、英語の発音をリンキングさせるには、一体どのようにしたら良いのか。

ネイティブにこの質問をした場合、

Betty
Betty

さぁ?そんなこと、わからない。ところでリンキングってなに?

と答えるでしょう。

そこでネイティブでない人たちは、色々と法則や理屈が必要だと思う訳です。

英語をリンキングさせるための、言語学的な理屈は色々とあります。

この辺を詳しく書くと学術書みたいになって、途端に眠くなります。

通りすがり
通りすがり

難しいなら、俺は帰るぞ。

僕の経験からいうと、たくさん英語を聞いて、たくさん英語を発音し続ければ、自然とリンキングは身に付きます。

僕はリンキングを意識的に勉強したことは皆無ですが、どのようにネイティブがリンキングさせて発音するかは大体わかります。

どうしてわかる?と聞かれれば、経験上、、、と答えるしかありません。

そんなこと言われても初心者の人は困ると思うので、とても有効なリンキングの学習方法を挙げるとすれば、それは英語で歌を歌うことディクテーションです。

ディクテーションについては後述します。

一度リンキングが身についてしまうと、逆にリンキングさせない英語は意識的に発音しないと出来なくなります。

ぜひ、あなたもそれを目指してください。

ここでは、一応眠くなる理屈を書いておきます。まったく書かないと逃げていると思われるでしょうから(笑)。

一応こんな法則なんだよ、ということだけで今は良いと思います。さらっと読み流してください。

大きく分けて3種類のリンキングがあります。

  • 子音から母音のリンキング→子音と母音をくっつけて音を作る
    trip over = tripover / hang out = hangout
  • 子音から子音のリンキング→前の単語の子音を消して連結するか、または新しい音が生まれる
    stylish shirt = stylishirt / Would you = woudu(ウジュ) / hit you = hitu(ヒッチュ)
  • 母音から母音のリンキング→新しい音が生まれる
    I asked = I (j)asked / two or = two (w)or

リンキングさせる場合、単語の前後関係が母音なのか子音なのかは重要です。

この場合の母音、子音というのは発音の話でスペルは関係ありません。

例えば makee で終わるので、母音で終わると思うかもしれませんが、発音で考えると e は発音せずに k で終わるので子音で終わります。

同じように byy は子音ですが、発音で考えると i で母音扱いになります。

三つ目の母音から母音のリンキングは特別意識する必要はないと僕は思います。

母音から母音へ音が移るときに、音を出し続けたまま音を徐々に変化させるので、その副産物として途中に変な音が生まれてしまうというだけの話です。

ほとんどの人は意識することなく発音出来ると思います。

Nobu
Nobu

ほら、眠くなるでしょ?

正直、いちいちこんなことを考えながら英語なんて話せないですし、ネイティブも含めて、英語を話せる人はこんな理屈は考えていません。

ただ、

リンキングとはなんぞや?

と大人が考えるときに、ある程度は理屈があった方が納得感はあると思います。特に理屈で物事を考えるのが好きな人は必要でしょう。

この記事の一番下に3本の動画を貼っておくので、もっと詳しく理屈を知りたい人は動画で勉強してください。

通りすがり
通りすがり

理屈はいいや。効率良くリンキングを覚える方法を教えれ。

と声が聞こえてきたので、解説していきます。

リンキングはフレーズで覚える

では、どうやってこのリンキングを覚えていくかですが、これはひたすらフレーズ単位で英語を発音して覚えていくのが良いです。

通りすがり
通りすがり

えー、それってすごい時間がかかるんじゃ、、、

まぁ、そうですね。

スイッチひとつで、リンキングが脳みそにインストールされたら楽ですが、今のところそこまで科学は進歩していません。極めてアナログ。

まず前提として、英語のスピーキングを学ぶには、英語のフレーズを塊で覚えることが大事。

複数のフレーズ同士を組み合わせて、英語の文章を作る感じです。

一つ一つの単語をその都度つなげて文章を作ると非常に効率が悪いですし、リンキングも出来ないので発音がロボット的になります。

例えば、

  • I just wanna
  • I’m wondering if
  • What do we gonna
  • in the middle of
  • give it to
  • Would you like to
  • How long does it take
  • take it from
  • take me to

上のリストをここで覚える必要は全くないですが、必要に応じてこのような英語のフレーズをたくさん覚えて、それを組み合わせて英文を作ります。

そのフレーズの中にリンキングがあれば、もちろんリンキングさせた発音でフレーズを覚えます。

リストの中の would you like to ならリンキングさせた発音、

ujuウジュ) like to

で最初から覚えておく訳です。would you はリンキングさせるとujuウジュ)と発音されます。

YouGlishというサイトを使うと、フレーズで検索して、ネイティブの発音を聞くことが出来るので、ぜひ聞いてみてください。

YouGlish – would you like to

give it to はリンキングすると givee が脱落、二つある t の一つも脱落しますので、givito(ギヴィトゥ) のように発音して覚えておきます。

YouGlish – give it to

take it fromtakee が脱落し、発音は takitfrom(テイキッフローム) のようになりますので、そう発音練習して覚えておきます。

YouGlish – take it from

Nobu
Nobu

どうやってリンキングした発音が作れるのかもわからないし、これをひとつ一つ覚えていくの、すごく大変じゃない?

って、いう声が聞こえてきそう(笑)。

でも大丈夫。

これって完全に慣れです。

いくつかネイティブの発音を真似してリンキングが出来るようになれば、他のフレーズもどのようにリンキングさせたら良いかがわかるようになってきます。

最初は大変ですが、いくつかリンキングを覚えれば、あとは加速度的にリンキング出来るようになってきます。

リンキングは意外と自然に出来る

リンキングは自然に発生して自然に覚えるもの

ネイティブはどうやってリンキングを覚えるのでしょうか。

ネイティブは、赤ちゃんの頃から周りの親や友達から英語をコピーして覚えます。

ネイティブは、耳で聞いた英語を自分でも発音してみるという方法で英語を覚えますので、当然最初から英語はリンキングしています。

ネイティブにとって英語とは聞くこと話すことであって、スペルはあとから勉強して覚えます。

Nobu
Nobu

7歳くらいのネイティブの子供は流暢に英語を話すけど、スペルは全然知らないんだよ。

ですので、スペル通りに英語を発音するという意識は皆無。当たり前ですね。みんながこう発音するから、自分も同じように発音するということだけです。

読み書きで英語を勉強し始めて、あとから発音を勉強する我々日本人とは真逆です。

我々日本人は周りに英語を話す人もいませんから、どうしてもスペルに頼って、スペル通りに発音するしかない訳です。

ネイティブが英語を覚えていくプロセスは、我々がリンキングを覚える方法を考える上で鍵になると思います。

何度も言いますが、ネイティブがリンキングさせる理由はその方が簡単に発音出来るからです。

何か理解しがたい複雑な理由がある訳ではないので、理屈で考え込むよりはネイティブの発音をよく聞いて、何度も何度も練習していればなんとなく道筋は見えてくると思います。

なんとも雲を掴むような説明ですが、

John
John

習うより慣れろ

ですね。

英語の美学を意識する

もしかしたら、リンキングさせて英語を速く話すことに抵抗がありませんか?

意外と日本語の美学が英語の発音の邪魔をすることがあるので、その辺を少し書いておきます。

日本語には日本語の美学があり、英語には英語の美学があります。

日本語をきちんと話す時は、ゆっくり、ハッキリ話すことが求められます。

日本語の美しい話し方の代表である皇族の話し方は皆ゆっくりですし、細かく言葉を区切って、わかりやすく話そうと努めます。

あの人”早口”だよねといえば、どちらかというと悪いイメージで、それを褒める人はいません。我々日本人にはゆっくり話す方が良いという美学が刷り込まれています。

一方、英語には全く違う美学があります。

それは”速く流れるように話すこと”が良い英語だということです。

日本語のスピードからすると英語のスピードはとても速い(情報量が多い)ですし、リンキングさせて音を省略していくことがいい加減に感じて、抵抗がある人がいるかもしれません。

しかし日本語的にゆっくり、ハッキリ話す話し方は、何度も言うように英語のネイティブからすると、とても不自然です。

ここは英語の美学に頭をカチッと切り替えて、ある程度速いスピードで流れるように話す練習をしましょう。

Nobu
Nobu

流れるように、スムーズに、リズムよく英語を話そう。

もちろん英語でも速すぎて何を言っているのかわからないレベルになると非難されますので、不自然なくらいに速く話す必要はありません。

英語を話すときは日本語の美学を捨て去り、英語の美学にのっとって、速く流れるように発音するよう心がけてください。

それでは次に、リンキングを身につけるための効率的なトレーニング方法を書いてみます。

リンキングを練習する良い方法

英語で歌を歌う

リンキングを覚えるには、とにかく慣れろ!と書きましたが、そのためには英語の歌を歌うことがとてもいいです。僕もよく歌っています。

歌を歌う時は、誰しも原曲の歌手と同じ風にカッコよく歌いたいですよね。

そうすると、絶対に英語をリンキングさせないと歌えません。

原曲と同じように歌おうとするなら、英語をリンキングせざるを得ないわけです。

リンキングを知らない英語の初心者が、歌詞カードを見ながら英語の歌を歌おうとすると、

Nobu
Nobu

速すぎて全然ついていけないんだけど。本当にこんな歌詞を歌っているの?

とか、

Hanakko
Hanakko

スペルと歌が全然違う、何よこれ?

となって、途方もなく難しく感じるかも知れません。

ここまで読んでリンキングをわかっている人は、原因がわかりますよね。

Nobu
Nobu

なーる。これはリンキングさせているんだな。

英語のスペルと実際の発音は違うということを知っていると、耳で聞いたそのままを真似して発音しようとします。

リンキングのみならず、強弱やリズムも真似して歌います。

好きな音楽は何度でも聴けますから、何度でも歌って繰り返し練習出来ます。

原曲の歌手と同じように真似して歌うだけで、英語の発音、リンキング、強弱、リズムをすべて習得出来る。

僕は一度好きな曲に出会うと、半年くらい毎日同じ歌を歌うことが出来ます。

発音の難しい歌詞はじっくり分析して、英語が上手くメロディーに乗るように何度も練習します。

歌詞を覚える必要はなく、歌詞カードを見ながら一緒に歌えればOK。

でも歌詞は毎日歌っていると自然と覚えてしまうので、車を運転しながら、自転車に乗りながら、バイクに乗りながら、音楽を聴きながら何度でも歌うことが出来ます。

Nobu
Nobu

♪ I’ve got a blank space, baby, and I’ll write your name ♪

これだけやって、英語の発音が上手くならないことがあると思います?

それでも英語の発音は超難しいと思っている人は、

通りすがり
通りすがり

英語で歌うなんて、難しくて出来ないよ!

という人もいると思います。

このように大抵の人がいろいろな理由をつけてトレーニングをしたがりません。これだけ時代が進んでも、いまだに英語の発音は難しいと言われています。

しかし、たいていの人がやらないことを頑張ってやり遂げれば、知らないうちにすごいと言われるようになります。

長く継続することは、いつも時代でも価値を生みます。なぜなら、それが一番難しいから。

以前、英語で歌うことについての記事を書きましたので、興味のある人は読んでみてください。何を歌ったら良いか全くわからない人向けに、僕のおすすめの曲もあります。

【スピーキング】良い発音のために英語で歌う【おすすめ8曲付き】

ディクテーション

ディクテーションは、英語をリスニングして、そのまま文字で書いていく作業です。基本的には、リスニングのトレーニング。

しかし耳で聞いた英語の発音と、そのセリフのスクリプト(文字)を見比べていくことは、実際の英語の発音を研究する上でとても役に立ちます。

Nobu
Nobu

なるほど、この英語はこんな風に発音するのか。

英語教材だとリンキングしていないものが多いので難しいですが、映画やテレビ番組を使ってディクテーションすれば、必ずリンキングしています。

自分でも真似して発音してみれば、リンキングの良いトレーニングになります。

ディクテーションはリスニングだけでなく、発音にも役に立ちます。

ディクテーションについては、以前書いた記事を読んでみてください。

【リスニング】英語ディクテーション【サイト・アプリ紹介】

YouTubeを利用する

YouTubeには、たくさんリンキングを解説している動画があります。

日本語で解説しているものもありますし、英語で解説しているものもあります。

アメリカの大人気ドラマ、フレンズを使って解説しているものもありまうし、映画を使ったものもあります。

無数にありますので、気に入ったものでリンキングを学んでみるのも良いと思います。

Learn English with Movies – The Martian

下の方に貼ったオーストラリア人のニックさんのYouTube動画も良いと思います。

神サイト、YouGlishを有効活用する

映画やテレビでネイティブの真似をしてみると、どうやってもスクリプト(字幕や台本)と違う風に発音していると感じる部分があります。

とても速くグワッと英語が話されている場所は怪しい。そこにリンキングは存在します。

どのように発音しているのか確信が欲しいのですが、辞書では調べられません。ここが悩みどころ。

しかし、世の中にはとても便利なサイトを作ってくれる人がいます。

先ほどもリンクを貼りましたが、YouGlishというサイトでは、YouTube内で話されている英語を検索して、その発音を聞くことが出来ます。

複数の単語をフレーズで検索するときはgive it toのように“”で囲うとフレーズ検索が出来ます。

YouGlish

たくさんの動画がヒットしますので、次から次へと聞いてみましょう。

アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語と検索結果を絞ることも出来ます。

発音のサンプルが一人だけだと、その人の話し方の癖かもしれませんが、たくさんの人の give it to を聞けば、大体皆同じように発音しています。

ネイティブの発音をそのままコピーして、何度か発音練習してみます。

特殊なリンキング

砕けた英会話独特のリンキングがあるので、紹介しておきます。

did you が juに?

did you ju(ジュ) とだけ発音されることがあります。

もともとは普通にリンキングして diju(ディジュ) と発音されていたのですが、なんと diddiまでが脱落して、ju だけ残った感じ。

  • Where did you go? = Where ju go?
  • Where did you get it? = Where ju geit?

のような感じ。

もちろん全てのネイティブスピーカーが did youju と発音するわけではなく、中にはそういう人もいるということです。

しかし、ふたりのネイティブに did youju とだけ発音してみてdid you の意味だとわかるかテストしてみたのですが、ふたりともすぐにわかったので普通に起こることなのだと思います。

YouGlish = did you

hが省略される

人称代名詞の he, him, her, は、リンキングすることで h が省略されて e, im, erとなります。

  • I heard tha(t) (h)e’d said that.
  • I talked to (h)im.
  • I told (h)er

to が a, ta, da に変化

toa, ta, da に変化することがよくあります。

  • try to = tryta
  • need to = needa
  • have to = hafta
  • etc….

必ずこんな風に変化する訳ではないですが、砕けた日常会話では高確率で出てきます。

なんでこんな風に変化するかって?

特に大きな理由はないと思いますが、なんとなくそっちの方が簡単に、かっこよく発音出来るからだと思います。

カジュアルな英会話では to を na または ta と発音する

of が a に変化

of が a に変化することがあります。

  • get out of here = get outa here
  • a couple of days = a coupla days
  • a list of = a lista
  • a cup of = a cupa (ex: a cupa coffee)
  • etc…..

この変化はよく聞きますし、かなり発音しやすくもなります。of って発音しづらいですからね。

自分で真似してみるとネイティブっぽく発音出来るので、英語が少し上手くなったような気分になります。

【英語の謎】英会話での of の発音 【七不思議】

ネイティブの解説を聞いてみよう

それでは最後に、リンキングについて細かく解説した動画を3本貼っておきます。

あくまでお手本はネイティブの実際の発音ですが、ある程度の理屈は理解する上で手助けになります。

英語での解説ですが、かなりわかりやすく発音していますので恐れずに、プチ留学しているつもりでどうぞ。英語字幕も付けられるので、必要な人はONにしてください。

How to RELAX your ACCENT | Part 1 | Connected Speech & Linking in English
How to RELAX your ACCENT | Part 2 | Consonant Linking
How to RELAX your ACCENT | Part 3 | Vowel Linking in English

もう一つ、ネイティブの会話からリンキングを含めた実際の英会話の発音を解説しているニックさんの動画を貼っておきます。こちらは日本語での解説。

経験上そうだろうなと思っていたことを、”その通りだよ!”とネイティブに確認してもらえると自信が持てます。

知らなかったこともあるので、勉強になりますね。

ただオーストラリア人がアメリカ英語を解説しているのが、ちょっと面白い点ですが。日本人が解説するよりは、遥かにマシでしょう。

ネイティブ英語が聞き取れるようになる!オーシャンズ11の5つの場面でリスニングトレーニング

最後に

リンキングは、省エネで速く英語を話すために自然に生まれてきたものです。

リンキングを自然に感じるためにはたくさん聞いて、たくさん話すのが一番です。

地道な努力が、あなたの英語を流暢にしてくれます。

それでは頑張ってください。






Image by Marcel Langthim from Pixabay

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