ジョー・ブラックをよろしく “I like you so much” シーン

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動画で英語

Brad Pitt 主演の映画 Meet Joe Black(ジョー・ブラックをよろしく)です。

映画のヒロイン SusanBrad Pitt 演じる見知らぬ男と偶然コーヒーショップで出会います。

たわいも無い会話を交わしながらもお互いに好印象で惹かれ合っている様子。そしてコーヒーショップを出ます。そして別れ際の会話が、ここでのシーンになります。

お互いに惹かれあっているのだから、連絡先を交換したらいいじゃないか。でも気恥ずかしいし、それが正しいことなのかよくわからない、、そんな複雑に揺れ動く感情が自然に出ていて、なぜか何度も見てしまうシーン。

多分この俳優二人は本当にそんなことを感じながら演技しているかもしれません。特に女優の Claire Forlani は表情が良すぎます。これって完全に恋する女性の笑顔でしょう。これが演技なら俳優って凄すぎます。

ジョー・ブラックをよろしく “I like you so much” シーン

このシーンの前提となるシーンを要約すると、このシーンに出ているヒロインの Susan は父親のビジネスパートナーとつき合っていて結婚を考えているのですが、彼女の父親はどうも納得が行かないようです。

父親は娘の恋人について、人間的に大変優秀であり彼のビジネスパートナーとしても申し分ないと思っているのですが、それでも「Susan、お前は本当にあの男のことを愛しているのか?」と問いかけます。

愛の無い結婚、愛の無い人生は有り得ないと愛について語る父親は、話の最後に“Stay open, who knows. lightning could strike”と言います。

意訳すると、「何が起こるかわからんから、あの男にまだ決めなくていい。(心に)そのうち稲光が落ちることもある」という感じでしょうか。稲光とは「この人だ!」と思うような瞬間のことですね。この言葉 (lightning could strike) がここで挙げるシーンのキーワードになります。

ちなみに彼女は自分が内科医であることをコーヒーショップの中でこの見知らぬ男に話していますので、それを頭においてこのシーンを観てください。

本当はコーヒーショップの中のシーンから動画に入っていれば良かったのですが、ちょうど良い動画が見つかりませんでした。どんな会話がコーヒーショップの中で交わされたのかが気になる人は探してみてください。

Meet Joe Black (1998) – I Like You So Much Scene

スクリプト

Young man: Say, you and I, if we were married, I would… No, for an example, okay? If you and I were married, I would want to give you what you need. That’s all. I’m talking about taking care of each other the best you can. What’s wrong with taking care of a woman? She takes care of you.
Susan: You’ll have a hard time finding a woman like that these days.
Young man: Shoot, you think so?
Susan: Mm-hmm.
Young man: I don’t know. Lightning could strike.

Susan: I’ve, I’ve got to go —
Young man: Yeah. Listen. Did I say something wrong?
Susan: No.
Young man: No?
Susan: No.
Young man: Sure?
Susan: No. It was, it was so right. It, it scares me.
Young man: You know, I was thinking… I don’t want you to be my doctor.  Because I don’t want you to examine me.
Susan: Why?
Young man: Because I like you so much.
Susan: …And I don’t want to examine you.
Young man: You don’t. Why not?
Susan: Because I like you so much.  Oh, boy, ok, Now I’ve got to go. So..
Young man: Yeah, understood.
Susan: Alright.
Young man: Fair enough.
Susan: Bye.
Young man: Bye bye.

ちょっと英語解説
  • Shoot = shitの婉曲表現。shitは汚い言葉なので、音が近い言葉で代用している。
  • Lightning could strike = 稲光が落ちるかもしれない。
  • I’ve got to go = I have got to go = I have to go.発音はI’ve gotta go.
  • examine = 元々「調べる」という意味だが、医者が使うと「診察する」という意味。
  • Fair enough = あー、そうだね。十分に理解出来ることであるということ。日常的に良く使うフレーズ。

解説

英語そのものはそれほど難しくないと思いますが、慣れていないと聞き取るのは難しいかもしれません。最初は会話の所々が断片的に聞き取れて、そこから全体を推測するという感じでOKだと思います。

仮定法

If you and I were married, I would want to give you what you need.

上記の文章は仮定の話(例えばの話)をしているので、いま現在の話であっても werewould を使って過去形にしています。なぜ仮定の話だと過去形なのかはネイティブでもわからないと思います。そういうものだと思って覚えて下さい。

If you and I are married, I will want to give you what you need.

このように if 節を現在形にすると、その後に続くwouldがwillになって、もし(君がOKしてくれて)僕たちが結婚するなら、僕は君が必要なものを与えたいと思うよ、という感じでかなり現実的な話になります。

プロポーズした後ならわかる話ですが、いま会ったばかりなのに、現在形を使ってリアルな話をするとイタリア人もびっくりかもしれません(アフリカの人ならあり得るかもしれませんが)。

例え仮定の話であっても Susan はちょっとビックリしたようなので、男は for example (例えばの話だよ)と相手の不安な気持ちを取り除いています。

異性に対するlike

異性に対する like は英語でもかなり大きな意味のある単語です。この映画のシーンの中でも I like you so much と男が言っていますが、これは日本語の「大好き」と変わりません。ある意味、とても危険な言葉で、会ったばかりの人にこんなことを言えば「うわ、気持ちわるぅ」と思われることがほとんどだと思います。

しかし、このシーンでは女性も半分冗談めかしていながらも I like you so much と言い返しています。ということは、お互いに連絡先を交換しても全くおかしくない気持ちだということでね。でも、結局は気恥ずかしさからか連絡先を交換しません。

僕も似たようなことを経験したことがあって、僕も連絡先は交換しませんでした。このシーンのように I like you so much まで言い合えば、僕なら連絡先を交換しますが、あまりにも突然過ぎるとうまくチャンスを生かせないこともありますね。

このシーンではお互いに何度も振り返って、「本当にこのまま別れてしまってもいいものだろうか」と思うわけですが、この気持ちは良くわかります。

なんとなく心の片隅で、大丈夫、また逢えるよ、と思ったりもするのですが、ここで断言しますと、絶対!にまた逢うことはありません。ですので、幸運にも同じような状況が訪れた時は勇気を振り絞って連絡先を聞きましょう。

フラれて「ちぇ、なんだよ」と思うことはあるかもしれませんが、一生後悔することにはなりませんので。あ、脱線しました(笑)。

最後に

脱線ついでに、見知らぬ男役の Brad Pitt がこのシーンで「カップルはお互いを気遣うものだ」と語っていますが、現実の世界でも彼は自分の彼女に対して男気を見せています。

下の動画は日本でもニュースになった Harvey Weinstein のパワハラ事件に関する出来事を女優のGwyneth Paltrow が語っています。Gwyneth PaltrowBrad Pitt の元彼女で、彼女の表情からBrad Pitt のカッコよっさが伝わって来ます。興味あれば見てみてください。

Gwyneth Paltrow on How Brad Pitt Stood Up to Harvey Weinstein

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