スピーキングのアプリを探しているときに、スタディサプリEnglish 新日常英会話コースも試してみたのでレビューします。
国内外、有料、無料アプリを30アプリほど試した後にこのアプリを使ってみると、スッキリとした素晴らしい出来の良さを感じます。
ズバリ、このアプリは英語を全体的に強化したい人には最高です。単語、文法、ヒアリング、スピーキングと、全てがスッキリと満遍なく入っている感じ。
とにかく英語レベルを全体的に底上げしたいけど、何をどうしたら良いかわからない人は、とりあえずこのアプリを立ち上げれば、やるべきことが目の前にあってとても便利です。
アプリの使い方を追いながら、アプリの良いところはもちろん、悪いところも本音で解説していきます。
このアプリの良いところ
さっそく、このアプリの良いところを挙げてみます。
見た目が綺麗
まず最初に思うのは、UI(アプリの見た目)が綺麗なことです。
やはり有料だけあって予算が大きいようで、無料のアプリとはかなり差があります。
気にする人は、色使いやフォントがダサいだけでやる気を失う人もいると思います。
アプリの見た目が良いと、良い事をしている気分になれるものです。
よく出来た、綺麗なものを見ているのは気分がいいね。
文法と単語の基礎を学べる
メインのスキット(ストーリー)を使ったレッスンとは別に、図解付きで文法と単語の基礎を学ぶ事ができます。
単語は基礎的な1000語くらいが出題され、その意味を選択肢から選ぶゲームのような感じ。単語帳のように使えます。
文法はアニメーションで動く図解が可愛らしくて、よく出来ています。この辺も予算が潤沢にある感じ。
何度も復習するので英語を覚えやすい
このアプリでは何度も復習することによって、英語を体に染み込ませることを目指しています。
何かを覚えるには、何度も忘れて覚えてを繰り返す必要があります。
この辺はアプリの開発者も十分わかっているので、アプリ内で何度も復習することを促してきます。
講師によるキーフレーズ解説は、ユーザーの疑問を先読みしていて良い
NHKで英語講師をしているスティーブ・ソレイシィ氏のキーフレーズ解説がすごく良いです。
学習者の疑問をあらかじめ予想して、解説してくれます。日本人に英語を教える経験が豊富だからこそ出来る技だと思います。
英語のフレーズや単語の使い方は、辞書だけではなかなか分かりません。そのニュアンスは、ネイティブに聞いて初めてわかることも多いです。
ネイティブが関与していない英語は不自然なものもあります、ネイティブの解説は安心出来ます。
ディクテーションが出来る
リスニングに非常に効果的なディクテーションが出来るので、リスニングの良い訓練になります。
ディクテーションとは何度も英語を聞いて、聞こえたものをタイプしていくエクササイズ。
これは僕も英語を勉強し始めた頃によくやっていて、今の僕のリスニングスキルの基礎になっています。
このアプリを使うとスマホでそのままタイプして出来ますので、バスや電車の中など、どこでも出来ます。
スマホでタイプ出来るから、どこでもディクテーション出来るのは便利。
瞬間発話プラクティスは実際の英会話の状況に近い
実際の英会話に近い状況で、英語を話す練習が出来ます。
どんな感じなのか解説します。
まず、その場の状況や自分の言いたいことが日本語で表示されますので、それを読みます。
次に、直前で勉強したキーフレーズを使って、英語の文章を頭の中で作り、実際にスマホに向かって発話してみます。
制限時間内に英語を言わないとならないので、急かされるような緊張感があります。
この緊張感は、実際に英語を話している時に似ています。
How was your flight?
えーっと、えーっと、、、
しかし相手は機械ですので安心です。英語を間違えても恥ずかしい思いをする必要はありません。
自分の英語を録音して聞けるので、発音の矯正が出来る
自分の発音を録音して聞けるので、ネイティブの発音と比べることで自分の発音を矯正することが出来ます。
客観的に自分の発音を聞くことは大事です。
録音品質が良い
無料アプリと比べると、このアプリの録音品質はとても良いです。
自分の発音をチェックする時に、多くの無料アプリのように録音の質が悪いとなんとなく萎えますが、このアプリは録音レベルも適切で聞きやすい。
かなり地味な部分ですが、こういう細かな部分でも無料アプリとの差が出ます。
アプリのコンセプトは All-in-one 英会話アプリ
このアプリは、基礎的な日常英会話力を総合的に身につけていくことがコンセプト。
こうやって書くと特徴のない、つまらないアプリに聞こえますが、実際に使ってみるとハイクオリティーな内容が手のひらにある感覚。
よく出来ている。
しかし、このアプリを使えば英語がペラペラになるかと言われれば、それはちょっと無理です。
誰しも最終目標は英語を不自由なく話せるようになることだと思いますが、そのためにはスポーツ選手のように話す練習をしないとなりません。
このアプリにもスピーキングのセクションはあるのですが、ためしに少し英語を話してみるという感じで、絶対的な量が足りません。
このアプリを簡単に表現すると、
実際に英語を話す練習をする前の、準備段階にとても良いアプリ
です。
もし”流暢に話すこと”を徹底的に練習したいのであれば、アルクのトーキングマラソンがお勧めです。
興味があれば、下のレビューを読んでみてください。
【4ヶ月380スキット完走!】実際トーキングマラソンは効果あるのか!?【詳細検証】
スピーキング練習としては、ちょっと足りないけど、その準備段階にはちょうどいい。
対象はスマホで手軽に英語を勉強したい初級、中級者
アプリ内には英語レベルに応じてたくさんのレッスンが用意されているので、日常会話を勉強したい大半の人が対象になると思います。
このアプリの利点は簡単便利なところ
何を勉強したら良いのか、そのためにはどんな教材を用意したら良いのか、と考えるのは結構面倒なものです。
しかしアプリを開いてすぐに学習開始できるなら、英語学習の敷居がだいぶ下がります。要するに面倒でなくなるわけです。
必要なカリキュラムが最初から組まれているので、何をやろうか自分で考える必要がありません。
いつでもどこでもすぐに勉強が始められるのはスマホアプリの最大の利点。しかもその内容が的を得ていて、効果的ならなおさら良い。
思い立った瞬間に学習開始!!
このアプリは7日間無料で試せるので、とりあえず使ってみたい人は下の公式サイトから試してみてください。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)公式サイト
無料アプリとの違いは、よく整理されていて分かりやすく、学習効果が出るように設計されているところ
無料アプリとの違いを気にしている人は多いと思います。僕も非常に興味があったので、その辺も書いてみます。
明確なディレクション
このアプリでは、スキット、単語、文法、ディクテーションとたくさんのことが網羅されていますが、きちんと整理されていてわかりやすくなっています。
英語を勉強するにはこれが必要だし、あれも必要だよね。
こうしたらもっと使いやすいし、こんな風に勉強したら効果も出るわ。
こんな感じのディレクションが明確で、その通りにアプリが出来ています。
必要なことが網羅されていて、しかもわかりやすく、実際に効果があるのかどうかも考えられているということです。
なんだ、そんなことか。
と思うかもしれませんね。
色々試してみるとわかりますが、意外と必要なことが揃っているアプリというのはありません。
単語、文法、リスニング、スピーキングと揃えるとボリュームがかなり大きくなるので、予算の少ない無料アプリでは難しい。
ボリュームがありながらも、それを使いやすく整理することの価値は、なかなかわかりづらいかもしれません。
例えば、
画期的だけど、読みにくい文章
すごい性能を持っているけど、運転しづらい車
を想像してみると、その重要性をわかってもらえると思います。
使いやすい、わかりやすいを目標に物作りをしたことがあればすぐにピンと来ると思いますが、この辺は優秀な人が時間をかけて設計しない難しいですし、意外とコストのかかる部分です。
本当に学習効果があるのかが考慮されている
実際にどれだけ効果的か、というのも無料アプリではあまり重要視されていない気がします。
ダンロードしてもらって、なんとなく使ってもらえればそれでOK、といった感じ。
それに比べてこのアプリの場合は、ユーザーに長く使い続けてもらうことが大切。その方が単純に儲かりますから。
そのためには、このアプリが本当に役に立つ必要があります。
ユーザーにとって便利で役に立つアプリが、開発会社であるリクルートにとっても必要なわけです。
このアプリを使ってみると、復習することが大事な要素として扱われていることで、それを感じることが出来ます。
英語を脳に刻み込むには、何度も忘れて覚えてを繰り返す以外にありませんから。
忘れていいよ、何度でも復習出来るから。何度もやれば、そのうち覚える。
良くないところ
世の中には完璧なものはありませんから、このアプリの足りないところも書いてみます。
手本の英語の発音が、実際の日常会話とは少し異なる
英語教材でいくらリスニング出来たとしても、実際の英会話だとまったく理解出来ない、ということは英語学習では”あるある”です。
ネイティブ同士のリアルな会話だと、まったくリスニング出来ない。
その理由は、教材に出てくる英語の発音と、実際の英会話の発音が違うからです。
ですので、僕はもう少し実践的な英語を英語教材の段階から聞いていた方がいいと思います。
本気で英会話が出来るようになるには、言語学的に何が正しいのかではなく、実際にネイティブはどう話しているのか?を学ぶ必要があります。
このアプリで話されている英語は少しゆっくりで、クリアな聞きやすい教材用の英語なので、リアルなネイティブの日常会話とは異なります。
当然このアプリの英語がリスニング出来ないなら、ネイティブの日常会話も聞けません。ですので、このアプリでリスニングが難しければ、一生懸命練習する必要はあります。
しかし、このアプリの英語が聞けるようになったとしても、リアルなネイティブの会話となるとまったくわからない、ということになるのは明らかです。
日本語でも、日本語学校で外国人に教えている正しい日本語と、俺たちが普段話している日本語は違うからねぇ。
ですので、リスニングの世界はまだこのアプリの先にも続いているという意識は必要です。
英語発音の深いところまでは、このアプリではカバーしていません。
このアプリで出来る最大のことは、セリフの速さを”速い”に設定することくらい。
”速い”に変更することで、ネイティブの日常会話並みのスピードに出来ます。
発音についてのレッスンがない
スピーキングのセクションがありますが、細かい英語の発音はこのアプリでは学習出来ません。
発音に関してあやふやなら、このアプリ以外で学習する必要があります。
英語の発音は、それだけで一つのアプリが出来るくらい奥深い。
例えば she と sea の違いや、th や r、もしくはシュワーのような、日本語にはない英語独特の発音はたくさんあります。
それを学ばないといつまで経っても自然な英語は話せませんし、リスニングも難しいです。
日本語に無い発音が、英語にはたっくさんあるのよ。
シュワーは英語の発音を語る上では必須ですので、もし知らない人がいたら読んでみてください。
レッスンの詳細
それでは具体的にどんな感じでアプリが動くのかをレビューしようと思いますが、7日間無料で試せるので実際に使ってみた方が早いです。
さっそく使ってみたい人は下の公式サイトからどうぞ。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)公式サイト
いやいや、文字で詳細を知りたいぞ!
はいはい、では、そういう人は読み進めてください。
アプリの具体的な使い方
一つのスキット(レッスン)では次のようなカリキュラムで進んで行きます。全て終了するまで30分くらいです。
- 会話理解クイズ:
レッスンでの会話を通しで聞いて、内容についての質問に答える。全体を大まかに捉えるリスニングのトレーニング。 - 単語、イディオムチェック:
会話中の単語、イディオムの意味を選択肢の中から選ぶクイズ。 - ディクテーション:
リスニングの精度を上げるトレーニング。セリフを何度も聞いて、聞こえたものをタイプしていく。 - 会話文チェック:
会話内容のスクリプトを見ながら、話されている英語をゆっくり時間をかけてチェックする。 - キーフレーズチェック:
スティーブ・ソレイシィ氏によるキーフレーズの動画解説。 - リード&ルックアップ:
キーフレーズを使った英語の文章を実際に発音しながら覚え、録音して自分の発音を確認。 - 瞬間発話プラクティス:
問いかけに対して、覚えたキーフレーズを使って英語で話してみる。
会話理解クイズ
レッスンでの英会話全体を通しで聞いてみます。
最後に内容について質問されますので、選択肢から選びます。大雑把に会話の流れをつかむリスニングのトレーニングです。
単語、イディオムチェック
スキットに出てくる単語やイディオムが出題され、選択肢から正しいものを選びます。ゲーム感覚で出来ますね。
不正解だったものはまとめて、あとで復習出来ます。偶然正解したものや自信がない単語も復習のチェックを付けられますので、あとで復習出来ます。
ディクテーション
ディクテーションは、何度も英語を聞いて書き取ることによって英語の音に慣れ、リスニング出来るようになるための練習です。
これもちょっとしたゲームみたいで、慣れてくると楽しい。
一応制限時間はありますが、無視してOKです。じっくりやりましょう。ディクテーションは急いでやっても意味ないです。
コツとしては絶対に間違わないつもりで、何度も何度も英語を聞いて、慎重にタイプしていくことです。
それこそ一単語ずつ聞いて、タイプして、と進めていってOKです。文字(スペル)と実際の英語の発音をリンクさせていきます。
会話文チェック
ここでスキット全体のセリフをチェック出来ます。良くわからない部分は調べてみましょう。
キーフレーズチェック
スキット(会話劇)に出てくるキーフレーズをNHKで講師をしているスティーブ・ソレイシィ氏が解説します。
ネイティブの解説は、辞書ではわからないことも多いので役立ちます。
リード&ルックアップ
最初に英文を読んで発音してみます。
英文が消えて、次にその英文の日本語訳が出ますので、英文を思い出しながら発音します。
このように実際に英語を発音しながら覚えていきます。
ユーザーの発音は録音されているので、あとでネイティブと比較して発音チェックが出来ます。
上手く出来なかったら、後で復習するにチェックを入れると何度でも復習出来ます。とにかく英語学習は覚えることが全てですので、簡単に復習出来るのはすごく良いです。
瞬間発話プラクティス
ここまでで学んだ英語を使って、制限時間内に頭の中で実際に英文を作って話してみます。
この瞬間発話プラクティスでは、まずあなたが言うべきことが日本語で表示されます。
その日本語の内容を英語にしてすぐに話さないとならないので、リアルな英会話に近い緊張感。
録音もしているので、自分の発音もチェック出来ます。
会話形式で問題が出されますが、ここでも解答”例”としているように、答えはひとつではないです。
ですが、ここではアプリが解答としている言い方を覚えることが目的ですので、アプリの解答を覚えて自分の英語にしていきましょう。
これで一つのスキットが終わりです。
こういうスキットがたくさんありますので、自分の英語のレベルに応じて好きなものを選んで学習していきます。
一つのスキットを全部やると30分くらいかかりますが、時間が無ければ途中で止めて、あとで続きをやることも出来ます。
TOEIC850点くらいまでのレッスンがありますので、TOEICで満点を出す人以外は自分のレベルに合うレッスンがあると思います。
まとめ
このアプリはコンパクトに良く整理されていて、効率よく学習出来るようにプログラムが組まれています。
有料アプリの中でも、十分に開発コストがかけられている印象です。
動画やUI(ユーザーインターフェイス。見た目)は綺麗ですし、レッスン内容も十分に知恵が使われています。さすがリクルートで、この辺は無料アプリとは雲泥の差です。
このアプリではやる事が決められているので、学習者はアプリを開いて機械的にタスクをこなして行くだけ。どうやって英語を勉強するか考えるのが面倒な人には、とても便利ですね。
あとは時間を見つけて、淡々とやることで英語の基礎力を上げることが出来ます。
残念なのは、英語の発音に関するレッスンがないところ。現状ですと、自分の発音を録音してネイティブと比べてみるだけというレベル。
発音の細かい部分を学習したいならELSA Speakのようなアプリを使うか、YouTube等で発音を学ぶ必要があります。発音だけでもかなりボリュームがあるので、頑張っていきましょう。
このアプリに申し込むと、別アプリの日常英会話コースも無料で使うことが出来ます。
日常英会話コースは今回紹介している新日常英会話コースに良く似たコースですので、両方やればボリューム的に足らなくなることはないでしょう。
下が公式サイトへのリンクです。7日間無料で試せます。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)公式サイト
料金
月2,178円(税込)、6ヶ月11,748円(税込)、1年20,856円(税込)(キャッシュバックがある場合あり)
随時変わる場合があるので、公式サイトで確認してください。
無料体験の始め方 申し込み方法
無料体験を始めるには会員になる必要があって、クレジットカードか携帯電話を登録する必要があります。
公式サイトに飛んだあとの流れを、簡単に書いておきます。
- 下のリンク先から公式ページへ。
- 右上の7日間使える!無料体験をクリック。
- emailアドレスとパスワードを登録してリクルートID を作る。
- 自分のリクルートIDでログイン。
- 決済方法、希望するプランを選んだ後、支払い手続きをする。
- 会員登録完了。
支払い手続きとありますが、無料体験期間中は無料ですので、料金の引き落としはありません。
細かい部分は変更されることがあるので、公式サイトで確認してください。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)公式サイト
解約方法
アプリからの解約方法
- アプリにログイン。
- 左上の三本線をタップし、メニューを開く。
- ”設定”をタップし、一番下へスクロールし「退会・解約」をタップ。
- 「スタディサプリ ENGLISHの退会」から退会手続き。
下記リンク先に解約方法が出ていますので、参照してください。
先に支払いの解約手続きをして支払いを止めてから、スタディサプリからの解約、退会の手続きをしてください。
詳細は下記のリンク先を参照してください。
最後に
僕が今回試した無料アプリも別記事にしていますので、興味があれば読んでみてください。
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英語で話が出来るAI(人工知能)チャットボット、レプリカのレビューをしています。
レプリカとはいくらでも英語で話が出来ますので、英語を話すチャンスがない人は、ぜひチャレンジしてみてください。
【英会話アプリとして使う】レプリカとは?【英語の話し相手AI Replika】
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