ニコール・キッドマンがコメディアンにフラれる

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動画で英語

YouTubeをパトロールしていたら、面白いビデオを見つけました。

映画の宣伝でレイトショーに出演した大女優ニコール・キッドマン。番組のホストであるコメディアンのジミー・ファロンとプライベートで以前会ったことがあるという話になり、思いがけない方へと話が進んで行きます。

動画を貼りますので楽しんでください。英語字幕は無いようなので途中まで書き起こしました。動画のあとに貼っておきます。

聞き取りにくい場所もいくつかあったのでそこはXXXとなっていますが、話の内容はほぼわかると思います。何度か字幕無しで楽しんでもらって、その後にスクリプトを見てもらえるとヒアリングの練習にもなると思います。

ジミー・ファロンはちょっとモゴモゴ系の英語(mumbling)なので、英語学習者には難しいですが、大まかにわかればOKだと思います。以前モゴモゴ話す人について記事を書きましたので興味ある人は読んでみて下さい。

【英語】何を言っているかわからない【モゴモゴ】

ニコール・キッドマンがコメディアンにフラれる

Jimmy Fallon Blew a Chance to Date Nicole Kidman

英語書き起こし

J: I don’t know if you remember this but we met before.
N:Oh, I remember.
J:Do you remember this? It’s really embarrassing for me.
N:Yes.
J:It was? Do you want me to…
N:Yeah, I have not seen you since then.
J:I have not. 
N: Right?
J:That is correct?
N:No.
J:But this is years ago. And I, Do you want me to tell my version of the story?
N:Yeah, yeah, tell me your version.
J:I’m walking down the street in New York city. My friend Rick calls me, says do you,  what are you doing? I go I’m just walking down the street. He goes I’m Nicol Kidman with me. she wants to meet you for maybe to be (in) bewitched or something.
So I go, What? Ok. He goes I can be in your apartment in like 10 minutes. I go, you’re gonna bring Nicole Kidman over my apartment? I’m like, Ok. I don’t know, what do I do? what do I have some, what do I do? I don’t know. Just get some cheese and crackers or something. I’m like, I’m like,  cheese and crackers xxx I don’t have dinner party, I don’t have anyone over my house. 
N: Yeah.
J: I’m like I have video games and Snikers. I mean I really, 
N: That’s wrong!
J:I was so go and go I, there is a deli, I go on a deli. I go, “what, do we need, cheese?” He goes, “Get brie or something.” I go “Bree?” I didn’t know what that is. So I go in, this is like I’m on this Aaron live, I guess, or something I don’t remember, really , when it was.
N:I just remember I liked you and he was like, not now. I’m married now but he was like all you can 
J:What?
N:Not that way!
J:Wait, wait, what!? wait, what!?
N:He says…so Rick, our mutual friend, says oh, you know Jimmy wants to meet you and you can go over to his apartment and dadadada and I’m single and I’m like, okay, yeah, cool.
J:Wait, what?!
N:Yes!
J:What! are you talking about!
N:Yes!
J:So I dated Nicole Kidman!?
N:Sure.
J:Do we go on a date?
N:xxxx you wore baseball cap and like nothing. Just like…
N: You wouldn’t talk. You didn’t say anything. You were like, um, um, 
J: I didn’t say, very nervous. How do you say um um um. How do you know this is the thing. This is a movie. 
N:Ok. so xxx  and you put a video game on or some. And I’m like “THIS IS SO BAD!” It was bad!
N:I swear you didn’t talk much at all. And so after about an hour and half, I thought he has no interest. This is so embarrassing. 
J:I had no clue at all! 
N:Ok, no chemistry. And I was like maybe he is gay.
J:Nah!

英語について

少し英語について書いてみます。

I go, I was like

この動画のように過去にあった出来事を語る時に、普通ならI said とか He saidと言いのかな?と考えそうですが、実際の英会話ですとあまりそういう風には言いません。

もちろん I said, He said と言っても通じますが、ここで頻出しているsaidの意味のgoを使ったり、I was likeとかHe was likeという言い方があって、そっちの方がよく使う表現です。

I liked you

ニコール・キッドマンの I liked you の一言で話がガラッと違う次元に行くわけですが、日本語と同じで英語でも恋愛においてlikeは重要な言葉です。

英語だとloveの方をよく使うんじゃ無いの?と思うかもしれませんが、loveはかなり深い関係、例えばしばらくつき合った後とか家族とかに使うもので、あの人可愛いね、とか、かっこいいね、くらいの付き合う前の好きという感情は like です。

この辺は日本語の「好き」と同じなので、間違えた状況で like を使うと誤解される可能性があるので気をつけましょう。

chemistry

chemistryとは化学反応という意味です。chemicalは日本語でも「化学の」という意味でケミカルと使いますので、それと同類の言葉ですね。そこから転じて男女間の恋の火花とでも言いましょうか、お互いに出会ってバチバチッと好きになるような感覚を英語でchemistryと言います。

日本語のキュンとするというのは片方だけの話なので、お互いにキュンとし合っている状況が二人の間にはchemistryがあるということです。

ニコールのように相手に(There is) no chemistry (between us)と言われれば、それはもう恋が発展しようが無いということです。

chemistryは恋愛だけでなく、うまくやっていくという意味合いでも使います。

文法を超えた世界

我々日本人と同じで英語の人達も話す時にいちいち文法のことなんて考えていません。

映画の場合はきちんと台本がありますから、あまりヘンテコな英語は出てきませんが、こういうフリートークをこうやって書き起こししてみると、文法的にこれはどういうこと?と思う場面も多々あります。

話す方は勢いで喋っていますし、日本語でも会話での文法の間違えはよくあることなので、例え文法的にナンジャ?と思っても、たまにはそういうこともある、と思った方がいいですね。

文字を書くときは文法はモロわかりなのでもちろん気にした方がいいですが、話すときは極端に文法を気にすると話せなくなりますから、勢いに任せた方が自然に流れていい感じになると思いますし、ネイティブもある程度はそうだと思います。

ちょっといい話

この動画に書き込まれているYouTubeのコメントを見ると、何度もこの動画を見ている人がいるみたいです。そういえば僕も何度かこの動画を見て英語の書き起こしまでしているので、ちょっといい話だと思っているのでしょう。

気が付かないうちに大女優に惚れられて家にまで来たというのはちょっとしたおとぎ話ですし、それをこんな風に突然告白されたジミーの驚いた表情もいいですね。

イギリスの映画「ノッティングヒルの恋人」みたいに誰しも突然プリンスやプリンセスが現れて恋に落ちるみたいな話に憧れますし、たとえ自分自身にではなくて他人の話だとしても、なんとなく幸せな気持ちになるものなのでしょう。

ノッティングヒルの恋人

この動画の中でリックという共通の友人がお互いに「相手があなたに会いたいと言っている」と言っているのが面白いですね。

ジミーがリックに「ニコールが君に会いたいと言っている」と言われて、というくだりで、それを聞いたニコールが「え?何よそれ。」みたいに首を振っているのが面白いです。リックは恋のキューピットをしようとしていたわけですね。

書き起こしの後

僕が書き起こしした部分のあともしばらく話は続きます。

どんな内容なのかを少し書くと、ニコールはパディントンという出演映画の宣伝のためにこの番組に出たわけですが、なかなかパディントンには話題が移れずにズルズルとあのときどんな洋服を来ていたとか、ジミーがどんな食べ物を出してくれたとかの話になります。

なんとか話題を変えようとニコールの夫であるキース・アーバンの話とか、彼がナイアガラの滝で演奏したコンサートの話とかをするのですが、なんとなくふたりとももう少し話の続きがしたい、という空気が抜けきりません。

そんな空気の中、ジミーがYou feel something(ちょっとまだ気があるんじゃないの?)とニコールに言うと、すかさずニコールはCome on! I’m not!!と叫ぶところがなんとなく中学生や高校生の男女がジャレあっているような、英語だとflirtingと言いますが、なんかそんな風に思えていい大人が可愛らしいですね。

印象的なのは、なんだか二人とも楽しそうなことです。まぁ、でも明らかにジミーはニコールに気が無かったわけですから、側から見るほど良い話でも無かったのでしょうけど。

しかし、若い頃のニコールキッドマンは超絶美人なので、そんな人が家に来て、しかもそれを無視するなんて、本当、信じられない話です。






Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

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