英語の発音は難しいですよね。
実際のネイティブの会話を聞くと、何がなんだか良くわからない。
どうしてかというと、日本語にない発音が英語には沢山あるから。
お手本を見せられても”本当にそんな発音するの?”となんとなく信じられないし、試しに発音してみても自分がうまく出来ている気がしなくて恥ずかしかったり。
しかし、そう言っているといつまで経っても日本語英語(強い日本語のアクセントがある英語)から抜け出せないので、ここはしっかりと切り替えます。
英語には英語独特の音があります。この記事では英語の特徴的な発音をまとめています。まずは英語の発音のボスキャラからやっつけます。
まずはここからスタートして、ガラッと自分の英語の発音を変えてしまいましょう。
この記事を読んで出来ること
この記事では、日本語にはない英語の特徴的な6つの発音をまとめています。
日本語にはない発音なので、新しく出来るようにならないとなりません。結構な練習が必要です。
ここに出ている発音を単語単位で発音出来るようになったら、その後に自分の話す英語に取り入れていきます。
これで少なからず日本語英語から脱却して、英語らしい英語に近づきます。
ネイティブと話しても、
Say that again?(もう一度言ってくれる?)
と聞き返されることなく、相手に通じるようにもなります。
相手の英語をリスニングするときにも、もちろん有効です。
本当の英語の発音を知っているわけですから、同じ発音をネイティブがすれば、
あー、あれね。
とわかるようになるわけです。
まず最初に知っておいた方が良いこと
日本語にはない発音が、英語にはたくさん
まずは覚悟を決めるために、英語と日本語の発音の種類を比べてみます。
ここでは細かい説明は省きますが、音節の種類で比較すると、日本語約400種類に対して英語約8000種類あります。
英語の発音の種類は、日本語の20倍!
ちょっと途方に暮れますね。
だから、日本人が英語を発音しようとすると、知らない音の連続なわけです。
逆に外国人からすると、日本語の発音は非常に簡単だと言われることが多いです。
では、どこから手をつけたら良いのか。
英語には、非常に特徴的な発音がいくつかあります。まずはそこから攻めましょう。オセロでいうと、まずは角を取りに行く感じ。
細かいところではなく、いきなりボスキャラから攻略するということです。
100%を求めない
最初は”大体こんな感じ”でいいです。
100%出来ないとダメだと思っていると身動きが取れなくなって、英語を話すことが苦しくなる人もいるでしょう。
大体合っていればOK、という軽い気持ちで取り組みます。今よりも良くなれば、それでOK。
こんな感じかな?くらいでスタートして、数年後に90%くらいまで行ければ素晴らしいです。
逆に言うと100% = ”ネイティブと遜色ない発音”はかなり難しい。
英語を外国語として話す人は、誰でも多少アクセントがあるのは普通です。その辺は適当なところで諦めた方が良い。出来るところまで頑張ることが大事です。
日本語と同じ土俵で考えない
日本人からすると冗談のような発音が英語にはいくつかあるので、最初はなんとなく信用出来ずに気恥ずかしいものです。
自分がうまく出来ているのかどうかも、良くわからないですし。
特に本物の英語の会話をあまり聞いたことがない人ほど、そう思うでしょう。
ここは思い切って、英語の発音はヒューマンビートボックスと同じだと考えてみましょう。
日本語とはまったく違う、異次元、別次元のものだということです。
英語の発音に対して、
何それ、ほんと?
と疑いの気持ちが出て、真似することを気恥ずかしく思ったら、”これはヒューマンビートボックスみたいなモノなんだから”とまずは受け入れます。
受け入れた後に、なるべくお手本に近くなるように真似して練習します。
英語には子音だけの発音がある
マクドナルドの発音における日本語と英語の違い
英語、フランス語、ドイツ語などの他の言葉と比べて、日本語の発音の特徴ってわかりますか?
日本語の発音の特徴は、子音の後に必ず母音が来ること。
日本語の発音は、子音のあとは必ず あ・い・う・え・お のどれかになっています。
これが日本語の大きな特徴です。
例えば、日本語でマクドナルドは
Ma Ku Do Na Ru Do
と発音します。
M, K, D, N, R, Dの各子音の後の青いアンダーラインの部分が、必ず母音である”あ い う え お”のどれかになっています。
この日本語の特徴は、我々日本人の芯まで染み込んでいます。
一方、英語には子音で終わる発音がたくさん出てきます。
英語のMcDonald’s は発音記号だと、
məkdɒnəld (最後の’sは今回は省きます)
と書きますが、青いアンダーランの部分は子音の後に母音を伴わない、子音だけで終わる発音です。
日本語は子音の後に必ず母音を伴うが、英語では子音の後に母音を伴わない場合が多い。
これが日本語と英語の大きな違いです。
子音だけの発音に慣れることが大事
日本語の発音方法に引きずられると、必ず日本語訛りの強い英語になります。
本来、子音だけのはずが、必ず母音を付けてしまうからです。
子音で終わる発音を意識しないと、英語っぽくならないので、子音だけの発音を練習する必要があります。
子音だけの発音とはどんな感じかをマクドナルドの ku で簡単に説明すると、 日本語での ku はクゥと発音するのに対して、英語での k はクッだけで止めて、ゥは発音しません。
意味わからん。
まぁ、そうだと思います。
しかし下の動画で実際に k の音を聞くと、一瞬で意味がわかるので安心してください。動画の冒頭で何度か k の発音をしています。
もちろん子音の発音は k だけでなく、他のもたくさんあります。
子音だけの発音にしっかり慣れておかないと、無意識のうちにウなどの母音を付け足してしまい、日本語っぽくなってしまいます。
発音記号についてと、実際に発音を確認出来るアプリのおすすめについては別記事を書いたので、興味のある人は読んでみてください。
英語をたくさん聞く
英語の発音に慣れていない人は、まずは英語をたくさん聴きましょう。
たくさん聞くことで、英語の発音がどんな感じなのかを覚えることができます。
移動中にポッドキャストかYouTubeなどで、英語を流し続けます。何か楽しげで、少しでも興味が持てる内容がいいです。
難しいけど、たまにわかるところはあるぞ。それにみんな笑っているし、大袈裟だし、なんとなく楽しい。
自分の趣味に関することだと聞くのも苦痛ではないです。経験上、話し手は女性の方がわかりやすい。
たくさん英語を聞くことで、耳で覚えて自然に発音出来てしまう単語も出てきます。
単語ごとに発音練習していたら、それだけで人生終わってしまいます。簡単なものは聞き流しで、まとめて一挙に覚えてしまいましょう。
聞き流しに関する記事を書きましたので、興味ある方は読んでみてください。
まずは真似してみる
発音を勉強するときに、いきなり舌や唇の動きから解説が始まったりしますが、一番簡単なのは、単純に音を真似してみることです。
ある程度長く生きていれば、唇の感じと、その音を聞くだけで大体どんな風に音を出しているかわかるものです。
もちろん TH の発音みたいに奇想天外なものもあるので、100%すぐにわかるわけではないですが、まずは音を聞いて自分でも真似してみます。それで大体正解なことが多い。
どうしてもわからなければ、そこで初めて舌の動きや唇の動きを研究してみましょう。
動画解説は英語で見よう
各発音の細かい解説は、ネイティブが作った英語での解説動画を貼っておきます。
なんで日本語じゃないの?
と思うかもしれませんが、良い機会ですから、英語で解説を聞いてみましょう。
英語をリスニングするときは、自分の興味があるものを聞くのがとても良いです。なぜなら、真剣に意味を知りたいと思うから。
リスニングのトレーニングでつまらない題材を聞くことも多いでしょうから、なるべくそういう時間を減らすために、自分が興味がある題材はなるべく英語で聞いたほうが一石二鳥です。
どうしてもわからなければ、日本語で解説してくれている動画もあると思うので、その時はその時でYouTubeで検索してください。
まずは5大ボスキャラからやっつけよう
さて、それではいよいよボスキャラ潰しを始めましょう。
まずは下の5つのボスキャラから始めます。
R の発音
R はとても特徴のある、英語的な発音です。
両手で首を絞めながらアーと発音するような、ちょっと苦しげな音ですね。
R の発音は少し練習が必要です。発音記号だと r です。どんな単語に出てくるかというと、
right, run, rice, red, radio, rocket, rich, race, random, rather,,,,,
延々と続くのでやめますが、R の発音から始まる単語は数え切れないほどあります。
もちろん単語の中程に R の発音がある場合もあります。
thrill, express, experience, true, strange, agree, product, scratch…etc
日本語には R の発音はないので、大抵の日本人は L に置き換えて発音する場合が多いです。
right, run, rice, red を日本語訛りで発音すると、ネイティブには、
という風に聞こえます。
light は軽いという意味の別の単語になってしまいますし、lice はシラミの louse の複数形です。
そうすると、毎日ご飯食べてるよ、のつもりが
I eat lice everyday.
となって、日本人はシラミを食べるのか?と思われるわけです。
日本人にとっては、R と L の発音はほとんど同じで、
なんだよ、細かいこと言うなよ、いじめか?
と怒る人もいると思います。僕も最初はそうでした。
しかしネイティブは、びっくりするほど繊細に L と R の違いを感じています。
ネイティブはネイティブで、日本人が L と R を区別出来ないと知ると少しびっくりするほど。
え?L とR の違いがわからないの?どうして?
英語のネイティブにとっては全く違う発音で、そこを L と発音すると全く違う意味になってしまうこともあるわけです。
ですが、R と L が区別が出来ないと致命的かと言われると、実際はそうでもなく、苦笑いしながら話の流れで察してくれる場合がほとんど。
それでも、より自然な英語を話したいなら R は必須です。
下に R の発音の解説動画を貼っておきます。動画はアメリカ英語です。
動画内では色々と細かく解説していますが、一番大事なのは”音”ですので、良く聞いて真似すればOKです。
どうですか?なかなか難しいですよね。
ここでちょっとした R の発音のコツを。
R の発音をするときに、小さいウの口にし、そこから発音をスタートさせます。
例えば radio であれば、
(ゥ)レイディオ
のように発音します。
ゥの部分は口の形だけで、実際には音に出しません。
これでだいぶ R の音に近づけると思いますが、100%の R の発音ではないので、どうしても難しいと思う人は試してみてください。
her, burger, earth などの ɜː または ɝː の音
たまに英語のことを巻き舌という人がいますが、その正体は先程の R と、この ɝː の発音だと思います。
これも日本人にはとても不思議で違和感を感じる発音。
ちなみに burger はハンバーガーのようなサンドイッチのことで、ハンバーガーはその一種。全く同じものと考えている人も。
her をハー、burger をバーガー、earth をアースと日本語で発音すると、ネイティブには通じません。
ほんと、冗談じゃなく全然通じない。はぁ?って言われるよ。
問題なのはハーやバーガー、アースの中にある、アーの音。
発音記号でいうと ɜː または ɝː です。
ɜː はイギリス英語で ɝː はアメリカ英語なのですが、アメリカ英語の方がよりクセが強い。
ɝː の ː は伸ばして発音するという意味の発音記号なので、中心部分は ɝ です。ɝ を伸ばして発音するときに ː を付け加えるわけですね。
ほかに ɜː , ɝː が出てくる単語は
girl, surf, bird, serve, shirt, work, world, term,,,etc
など数え切れないほどあります。
日本語のアーは口も喉も開く感じですが、英語の発音では少し舌を持ち上げ、喉を締めて発音する感じで、苦しげな印象。
特にこの苦しげな感じは、アメリカ英語で顕著です。
イギリス英語の ɜː は、少しだけ日本語に近いアーですね。
発音はそんなに難しくなく、よくネイティブの発音を聞いて、真似すればOKです。
しかし、自分では出来ているつもりでも気がつくと日本語風にアーと発音していることはよくあるので、体に染み込ませることが必要。
ɝ の発音に該当する単語内のスペルは er, ur ir ar 等々、単語によって違いますが、皆同じ発音です。
例えば Her の er、burger の ur はスペルは違いますが、同じ ɝ の音ということです。動画内でも解説しているので、確認してみてください。
下の動画はシンプルでわかりやすいと思います。アメリカ英語です。
もう少しアカデミックな感じだと、やはりこのシリーズが良いですね。これもアメリカ英語です。
seeの発音
“見る”の see の冒頭の s の発音も、日本語にはないです。
see の発音記号は siː ですが、これはアルファベットの C と同じ発音です。
see をあえて日本語で書くなら、シーではなくスィーが近いです。
日本語でシーと発音すると she に近くなります。
she の冒頭の発音は日本語のシに近く、発音記号では ʃ になるので、s とは違う音です。
see の他には
sea, city, sit, sing, cigarette, seat, secret, seed, seek, seem,,,etc
の冒頭も see と同じ s の音です。ちなみに see と sea は単語そのものがまったく同じ発音です。
日本人が”座る”の sit down のつもりで sit を日本語風にシットと発音してしまうと、
Shit down please.
と聞こえてしまい、
Oh, no….
と、状況によっては笑うことも出来なくなってしまいます。
日本語のシットは英語の shit に近い発音で、shit はクソという意味で、うんこのことですね。それに比べて”座る”の sit はスィットに近いです。
ちなみに shit down という句動詞は辞書には出ていないので、一般的では無いようですが、調べてみると、トイレで用を足した後にしばらく座っていることを shit down というようです。
たぶんですが、クソの shit と座るの sit down をかけたダジャレのような表現だと思います。
下の動画は日本人が良く混同する see(C) と she の違いを良く解説していて、ためになると思います。
動画を見てもまだ良くわからなければ、see はスィーで she はシーでも大まかに合っているので、とりあえずはそれでいいと思います。
この二つの発音を単語によって使い分けましょう。
truth と that の2種類のTHの発音
TH の発音はとても特徴的です。
この発音は他の言語にもなかなか無いようで、日本人のみならず、どの国の人にとっても厄介。
発音方法は、口を少しだけ開き、歯と歯の間から少しだけ舌を出して発音します。
でた!TH!
なんとも奇想天外な発音です。
しかも、なんと TH の発音には voiced と unvoiced の2種類があります。
両方とも口の形は同じですが、二つの違いは、
もう少し詳しく説明します。
voiced TH サウンド
voiced と呼ばれている TH の発音は下のような単語に出てきます。
there, this, that, another, brother, clothes,,,etc
発音記号は ð 。
voicedとは声帯を震わせて声を出すという意味です。
具体的にいうと、thatであれば、 TH の口の形を作りながら、実際に声帯を震わせて ザ のように音を出して発音します。
unvoiced TH サウンド
もう一つの unvoiced は下のような単語にあります。
truth, thank, anything, bath, birth, both, death,,,,etc
発音記号は θ 。
unvoicedとは、声帯を使って音を出さないという意味。
voiced と同じ TH の口の形で、今度は声帯を震わせずに歯の間から空気だけを出して、スーという空気が抜ける音を出します。
なんだよ、それ。ありえねぇ、、、
なんとも不思議な発音ですよね。
でも嘘じゃないんですよ。本当にこんな感じで発音します。でも、にわかに信じ難いですよね。
しかしこれが unvoiced TH サウンドの、正式な英語の発音です。
空気を抜くだけの音でも”発音”なんだぞ。文句あるか。
この unvoiced TH の音を出せないと少し不自然な英語になるので、世の中にはこういう不思議なことがあるのだと信じて練習しましょう。
実はみなさんが一番よく使う英語、Thank you の冒頭の TH はまさにこの unvoiced TH サウンドです。
この発音が出来ないと Thank you が少し変な発音になってしまうということです。
voiced と unvoiced のTHサウンドの違いは、下の動画が良いです。
イギリス人のエマさんが最初に unvoiced(動画の中では voiceless と言っていますが同じ意味) を解説してから、次に voiced を解説しています。
英語の学習者に対して情報が多すぎ(要するに喋りすぎ)だとは思いますが、大袈裟に TH を発音しながら、具体的に実際の単語の発音をしてくれるので、非常に参考になると思います。
動画の中で vocal cords というのが出てきますが、これは声帯のことです。
上の動画の最後に TH + S の発音も解説しています。例えば months のような単語ですね。確かにこれは非常に発音が難しい。
これはネイティブでも難しく感じるようで、僕も以前ネイティブの英語の先生に聞いたことがあるのですが、S の前の TH は発音しない場合も多いそうです。
今の段階では TH + S の発音は回避して、TH は発音しない方向で良いと思います。
良くわからなければ、必要になる時が来るまで無視でいいです(笑)。
2種類の舌の使い方
TH は歯と歯の間から舌を出して発音しますが、状況に合わせて舌を出す量を調整します。
ハッキリと TH を発音するときは、外から舌がハッキリ見えるくらいに歯と歯の間から舌を出して発音します。
よくネイティブの口元を見ていると、チラチラと舌が外に出ていますね。
あ、いま舌が見えた!おもろい。
上のエマさんの動画でも、外から舌が見えています。
しかしそれだと舌の動きが大きく、速く発音することが出来ません。
速く発音する必要がある時には、舌を大きく動かさずに、歯の裏に舌の先端を少し当てるだけで発音します。
単に舌の動きを小さくするわけですね。この場合、舌は外には出しません。
舌の使い方にも”はっきりバージョン”と”速いバージョン”の2種類があるということです。
シュワー(schwa)
英語には、シュワー(schwa)と呼ばれている、とても重要な発音があります。発音記号は ə です。
シュワーは英語全体に影響する
シュワーを知らないと英語が硬くなり、英語を話し慣れていない感じがすごく出ます。素人っぽい感じですね。
逆にシュワーが出来ると英語が柔らかくなり、自然で話し慣れているように聞こえます。
たった一つの発音ですが、かなり頻繁に出てくる発音なので、あなたの英語全体に影響します。
これも日本人にとってはかなり特殊な発音ですが、一番簡単に発音出来る音でもあります。
さて、どんなところにシュワーがいるのでしょうか。
このリストはごく一部で、シュワーは英語全体にたくさん散らばっています。
発音の仕方は超絶簡単
シュワーの発音は、
口を少しだけ開け、弱く息を吐いて少しだけ声帯を震わせ、アーと音を出す
ただこれだけです。
ですので、英語の発音の中で一番怠けている(laziest)発音と言われています。
だがな、これでも正しい英語の正式な発音なのじゃ。
再びエマさんに解説してもらいましょう。
シュワーの重要性や、ちょっとしたコツなどの詳細は別記事で書いています。もっと知りたい場合は読んでみてください。
【シュワー】英語らしく発音する重要な発音とは【schwa sound】
番外編:フラップT water, pretty, city
アメリカ英語にはフラップTと呼ばれる、変わった発音があります。
これは英語の方言のようなもので、アメリカ弁の特徴とも言えます。
しかし、アメリカ英語は世界中に影響を与えていますし、アメリカの映画や音楽では普通に出てくる発音なので、自分では使わないにせよ、知っておいた方が良いです。
フラップTとは何かというと、
T の発音が D の音に変化すること
です。
例えばアメリカ英語だと、water の t 、pretty の t 、cityの t がそれぞれ d の音に変化します。
それぞれの発音を文字にしてみると、
wader, predy, cidy
のように発音するわけです。
発音のコツとしては、フラップTで変化した D は小さく発音すること。
すべての T が D に変化するわけではなく、単語の中程、しかもアクセントがつかない場合に D へと変化します。
単語全体の発音として、あまり影響の出ない T が D に変化する。
単語の冒頭や最後、それにアクセントがある部分の T が D に変化したら、単語そのもののイメージが変わってしまいますからね。
他には、例えば下のような単語もフラップTを含み、T が D へと変化します。
まだまだたくさんあります。
アメリカ人と話しているとこのフラップTは頻繁に出て来るので、とてもありふれた、良くある発音方法です。
日本人からすると、
おいおい、勝手に D に変えるなよ、、、
という感じですけどね。
単語同士が接続してリンキングする場合も、このフラップTが起こります。
例えば、
のように変化します。
リンキングでのフラップTは少し上級ですが、これが出来るようになると、かなりアメリカ英語を話し慣れた人に聞こえるでしょう。
リンキングってなに?という人は下の記事を読んでみてください。
【リスニング・スピーキングの最終兵器】英語のリンキング【自然な発音】
フラップTは、自分では必ずしも使わなくてもいい発音ですが、リスニングしていると頻繁に出てきますので、少し発音練習して知っておくとリスニングの時に役立ちます。
フラップTの詳細は別記事を書きました。実際にネイティブの発音が聞ける動画もあるので、こちらも合わせて読んでみてください。
【water pretty】英語の変な発音のコツ【フラップT】
最後に
いかがでしたでしょうか。
やることがたくさんありますね。時間もかかりそう。
しかしやることがたくさんあるからこそ、英語を綺麗に話せる人が少ないわけです。
逆に言うと、これを頑張ってやり切れば、かなり英語らしい英語が話せるようになります。
英語の初心者の人には、かなり難しく感じたかもしれませんが、この記事を一通り読んで貰えば、英語の発音のポイントがタネとして頭の中に入ったと思います。
あとは、何かで英語に触れるときに、
確かこれって、あれかな?
あー、これ、知っているなぁ。
と、初めて聞くよりも一歩進んでいると思います。
そうすると漠然としていたものが、徐々にハッキリとした目標になってきます。
では、頑張ってください。
Photo by Andrea Piacquadio from Pexels