わからない英単語が出てきたとき、どうやって調べていますか?
ネットの英和/和英辞書を使う人が多いと思いますが、僕は20年以上仕事や趣味で英語に接してきて、英和や和英辞典では釈然としない事が何度もありました。
そこで試行錯誤しながら、自然に納得出来る方法を見つけました。
その方法とは英英辞典を使うことと、ネットでより詳細なニュアンスを検索することです。
英英辞典と聞くと途端に拒絶反応が起きそうですが、最近の英英辞典は意外とわかりやすい。
英英辞典で腑に落ちないなら、ネットで検索すると英語に関する疑問にネイティブが答えているサイトが見つかります。
ネイティブはニュアンスを細かく感じていますし、ニュアンスを知るにはある程度長い説明が必要な場合もあります。
それでは具体例を出しながら、僕がどうやって調べているのかを書いてみます。
英英辞典を使うと、もっと具体的にわかる
英単語を調べるときに、なぜ英和辞典ではなくて、英英辞典が良いのか。
それぞれの辞書で何がわかるかを比較してみます。
英英辞典:英単語の意味
英和辞典:英単語の日本語訳
英語の意味と日本語訳って同じじゃないの?
と思うかもしれません。
しかし実は微妙に違う時があって、それが原因で英和辞典で調べても、なんとなく釈然としないことがあります。
日本語と英語は全く違う言語なので、英語の意味と、その日本語訳が微妙にズレることがある。
それでは具体的に説明してみます。
I can’t help it の help を調べてみる
例えば I can’t help it という英語があります。
I can’t help thinking of that. というような言い方でも会話に出てきます。
さて、この help をどうやって訳しますか?
この help は我々の知っている助けるのヘルプとは違って、少々クセがありそうです。
英和辞典で help を調べると、
~を避ける、抑える、制する、禁じる
が該当しそうです。
そうすると、I can’t help it の意味は、
のどれかの意味だということです。
大半の人は、
英語って難しいんだな。
となんとなく釈然としないながらも、納得するのだと思います。
よく見ると、横に I can’t help it の訳もあって、その日本語訳は、
仕方がないんだよ。/しょうがない。/どうしようもない。
となっています。
ふーん。なるほど。こっちはもう少し普通の日本語かな。
と多少納得感があると思います。さて、これをどうやって覚えるのかと考えたときに、
can’t help it = 仕方がない、しょうがない、どうしょうもない
と丸暗記することになると思います。
結局は、この場合の help の核心部分がよくわからないんですよね。釈然としないので、丸暗記するしかないわけです。
そこでケンブリッジの英英辞典で help を調べて、該当するものを探してみると、
stop yourself
とまずあって、can’t help のように can not を伴うことで
you are not able to control or stop it
と説明しています。
要するにこの場合の help は、stop または control の意味であるというわけです。helpには、“助ける”以外にこんな意味があります。
これであれば、とても簡単でわかりやすい。
~を避ける、抑える よりも stop, control の方が簡単でわかりやすいです。
I can’t help it = I can’t control it or I can’t stop it.
さて、そのまま単語を当てはめて I can’t help it を日本語訳してみると、
ということになるので、これを意訳(自然な日本語になるように訳す)して
仕方がないんだよ。/しょうがない。/どうしようもない。
という日本語訳も受け入れる事ができます。
それでは実際に上で挙げた例文、
I can’t help thinking of that.
は、どう訳しますか?
試しに help の代わりに stop を入れてみると、
I can’t stop thinking of that.
となって、
それについて考えることをやめられない
という日本語訳が成り立ちます。
ただ、こんな日本語を使う人は実際にはいないので、もう少し自然な日本語に意訳して
ついついそのことを考えてしまう
の方が良さそうです。
さらに自然な日本語を追求して、
なんか、気がつくとあの事を考えてる
はどうでしょう?ここから先は人によるので、この辺にしておきます。
英和辞典の日本語訳は間違いではないが、大正解でもない
さて、ところで英和辞典の何が悪かったのでしょう?
英和辞典の編集者が help の日本語訳として
~を避ける、抑える、制する、禁じる
をなぜ採用したのかよくわかりませんが、なんとなく、スッと頭の中に入ってくる感じがしません。
英和辞典は英語の意味の核心部分を説明するというよりも、英語の日本語訳を掲載しているものと言えそうです。
そうすると場合によっては、
英和辞典は、英単語に対応する日本語訳を調べるには良いが、英語の意味を調べるには不向き
とも言えそうです。
こんな感じで、英和辞典で調べて釈然とせず、英英辞典で調べてよくわかるということは結構あります。
英英辞典を使うと、より深く英語を理解出来る
最初は英英辞典を使うのは凄く抵抗があるかもしれません。僕もそうでした。
うわぁ、全部英語だよ。かったりぃ、、、
しかし徐々に慣れて使えるようになれば、英語の核心部分がわかるようになるので、必ず英語力の大きな助けになります。
僕は主に下記のネット英英辞典をよく使っています。
必ず発音もチェックする
英英辞典には発音のサンプルがあるので、必ず聞いておきましょう。
単語は知っていても発音を知らなければ、実際の英会話では知らない単語と同じ。
ですので、単語の意味と同時に発音も大事です。
発音がわからなければ、英会話で使えない
発音の大切さがよくわかる僕のエピソードをひとつ。
以前バリ島でマウンテンバイクに乗った時に、オーストラリア人と出会いました。彼は、
インドネシアのxxxxxに住んでいたんだけど、任期が終わったのでオーストラリアに帰る途中なんだよ。
と話していました。
会話の中で何度かこの地名xxxxxが出てきたのですが聞き取れず、自分の知らない土地だと勝手に思い込んでいました。
しばらくしてハッと、
あ!ジャカルタ!
ということに気づきました。
ジャカルタ(Jakarta)の発音はジャカータのように発音して二つ目の音節”カ”の部分にアクセントがあります。
日本語のジャカルタと英語のジャカータでは発音が違い過ぎます。これは知らないとわかりません。
こんな感じで英単語自体は知っているのに発音を知らないと、全く知らない単語とあまり変わらないことになってしまいます。
もちろん自分が”ジャカルタから来た”と英語で言う時でも、日本語の発音でジャカルタと言っても相手は、
Where?
って感じでしょう。
僕は単語を調べるときは、必ず音声で発音を聞いて、発音記号でも詳細を確認するようにしています。
発音記号は、目で発音を確認出来るのでとても便利。
発音記号については別記事に書いたので、興味のある人は読んでみてください。
発音を知らないと、知らない単語と変わらない。辞書を引いたら必ず発音もチェック。
それでも英和辞典が良い場合
では英和辞典は、もう使わない方がいいのでしょうか?
実はそうでもありません。英和は英和で便利な時もあります。
英単語と全く同じ意味の日本語がある場合
英単語と全く同じ意味の日本語がある場合は、英和辞典を使った方が簡単な場合があります。
例えば車の car を英英辞書で調べると、
a road vehicle with an engine, four wheels, and seats for a small number of people.
となっています。これって連想ゲームのようでよくわからないですが、英和辞典だと
(四輪の)自動車、乗用車
となっていて非常にわかりやすいです。
要するに完全に対(つい)になる日本語があるのであれば、その方が早いということです。car と自動車は全く同じものです。
英英辞典でピンと来なければ、英和辞典でも調べてみましょう。
日本語訳を知りたい場合
日本語訳を知りたい場合
英単語の意味はわかるけど、日本語に訳す時に日本語訳が浮かばない場合に英和辞典が役に立ちます。
例えば、オーストラリアの道路には roundabout という円形の交差点があって、最近だと長野県の軽井沢にもあります。
これを日本語で説明するときに何か日本語訳があるのかな?と英和で調べると環状交差点と出ています。
ラウンダバウトとカタカナで書いても良いかもしれませんが、環状交差点という日本語があるのであれば、それを使った方が良いでしょう。
こんな感じで英和辞典で日本語訳が調べられるので、日本語で説明する時に便利です。
日本語の方がよく理解出来る場合
抽象的な概念など複雑な意味のものは、英和辞典で日本語を調べた方がよく理解出来る場合もあります。
例えば redundant という単語を英英辞典で調べるとします。
すると、
(especially of a word, phrase, etc.) unnecessary because it is more than is needed:
と出ています。
意味はわかりますが、少し複雑で掴みどころがないようにも思います。そこで英和で調べてみると、
冗長な、不必要な、余剰の
となっていて、スッキリします。
あらためて英英辞典を見てみると”(特に文章で)不必要に長くて必要がない”という説明も、これでよく理解出来ます。
複雑な概念、考え方は対応する日本語があるのであれば、日本語の助けでスッキリ理解出来る場合も多いです。
スペルを知りたい場合
英単語のスペルを知りたい場合も、英和が使えます。
例えばレストランとかデザインみたいな外来語には良いですね。そのままカタカナで検索すればスペルがわかります。
外来語でなくても、例えば vulnerable のスペルが知りたいときは、弱いという日本語訳を知っていれば、弱いで検索して、たくさんある候補の中から vulnerable を見つけることが出来ます。
ただし大体のスペルがわかる場合は、英英辞典でその間違えたスペルで検索してみても、似たスペルの候補がいくつか表示されるので、その中から探すことも出来ます。
ネットで検索してニュアンスを知る
複雑な意味を持つ英単語は、少し長い文章で説明した方がよくわかります。
辞書は単語、または短い文章で説明しなければならないというルールがあるようなので、長い説明が必要な場合はネットで検索するしかありません。
ネットで検索すると、複数の英単語の違いやニュアンスをきちんと記事にしてくれているサイトが見つかります。
ネイティブが英語学習者の質問に答えるサイトもいくつかあって、そこで良い答えが見つかる場合もあります。
僕は常に英語で検索しますが、まだ英語を読むのが相当辛いなら、日本語で検索しても良いでしょう。
しかし出来るだけ英語で検索するようにしてください。その方がより正確でしょうし、英語の勉強にもなります。
issueとproblem の違い
では具体的に problem と issue の違いを調べてみましょう。
problem は外来語として使うので馴染みのある単語ですが、issue という単語を覚えると、
あれ?problemと何が違うの?全く同じ?
と思う人は多いです。
試しに英和と英英辞典で調べてみます。
problem: a situation, person, or thing that needs attention and needs to be dealt with or solved. 問題、課題
issue: a subject or problem that people are thinking and talking about. 〔議論すべき〕重要な話題[問題]、問題点、論点、争点
このように辞書だと説明が簡単すぎて漠然とします。もう少し説明が欲しいところ。
試しに issue problem difference でネットで検索すると、いくつかヒットします。例として適当に選んだものを下に貼っておきます。
problemの意味
上の記事を読むと、problem は解決されるべき悪い事である、とのことです。解決出来ない悪い事は problem ではないと言っています。
例えば、地球に向かう巨大隕石が発見され、それが20年後に地球に衝突して人類が滅亡するかもしれないことは problem。
20年の時間的猶予があれば、他の惑星に移住するなり、地下都市を建設するなりの解決策を世界中で考えるでしょう。
しかし10時間後に巨大隕石が衝突するなら、もはや problem ではありません。何故なら人類を救うために10時間で出来ることは、もはや何もないから。
issueの意味
上のサイトには、issue は problem と同じ意味で使うこともあるが、issue には別の意味もある。
それは皆が議論している複雑な話題という意味と書いてあります。
その場合は必ずしも悪いことではなく、解決策がない場合もあります。
例えば、
この大統領が当選した場合、民主主義は守られるのか?
とか、
ビーガンは世界をどう変えるのか?
のようなことは issue であり、problem ではないということですね。
このように疑問に思ったことは、積極的にネットで検索して、きちんと意味を理解しておきましょう。
きちんと理解出来ていれば、実際の英会話でも積極的に使うことが出来ます。
ニュアンスは大事
言葉はニュアンスが大事です。
このニュアンスを無視するととても不自然になりますし、誤解を受ける場合もあります。
まだ初心者でしどろもどろに英語を話していれば、ネイティブも大抵の場合は大目に見てくれます。
しかしどんどん英語が上手くなっているのに、言葉のニュアンスを無視すると、相手がとても嫌な思いをすることがあります。
これは僕がオーストラリアで英語学校に通っている頃に
そろそろあなた達は、英語のニュアンスには気をつけた方が良いわよ。
と実際に先生に言われました。
例えば、よく言われるのが、I don’t care の使い方。
I don’t care は気にしない という意味ですが、暗に”関心、興味がないから”というニュアンスを含んでいます。
I have two souvenirs. You can pick. Which one do you want?『ふたつお土産があるけど、どっちがいい?』
I don’t care. 『(興味ないから)どっちでもいい。』
Oh, not interested?『あら、興味ない?』
Why are you so upset?『なんで怒っているの?』
この場合は It doesn’t matter を使った方が良いとされています。
It doesn’t matter は単純に”どちらであってもそれは問題ではない”という意味で、特別否定的な意味はないです。
しかし僕なら、
Wow, they are interesting. If I have to choose, Um,,,, this one.
のように、もう少し相手に敬意を示すかなと思います。
これは英語に限ったことではなくて、日本語でも全く同じです。
例えば、突然道端で、
おまえ、このバス停知っているか?
と、日本語の上手な外国人に言われれば、多少なりともムッとするでしょう。
しかもかなり年下であれば、
ちょっと生意気じゃない?
と、日本人っぽいことを思うに違いありません。
失礼か、失礼じゃないかということだけでなく、礼儀正しいのかカジュアルなのか、肯定的なのか否定的なのか等、言葉にはニュアンスがあります。
早い段階でニュアンスまで含めた、適切な英語を使えるように心がけましょう。
これってどんなニュアンス?と気になった時には、ネットで調べてみましょう。
百聞は一見にしかずで写真を見てみる
外国の食べ物や、今まで見たことがないものを調べるとします。
例えば、crumpet とか oatmeal のような英語圏で普通に食べられている食べ物、もしくは sledgehammer のような道具でも良いですが、皆さんは、それぞれがどんなものかわかりますか?
最近は ケンブリッジ の英英辞書でも写真が出てくるので、おおよそどんなものかわかりますが、具体的にどのくらいの大きさなのか、いつ、どんな風に使うのかを知るには、ネットで画像検索するのが一番速いです。
これって結局どんなやつ?
画像検索は、動作に関する単語だともっと便利です。
例えば shrug とか cuddle なんかですね。僕のおすすめしているチャットボットのレプリカには、この手の動作に関する単語が頻繁に出てきます。
ちなみに shrug を英英辞典で引くと、
to raise your shoulders and then lower them in order to say you do not know or are not interested
ちなみに英和だと、
〔両肩を〕すくめる◆知らなかったり関心がなかったりする時のジェスチャーとして行う。
とあります。
知っている人はすぐにピンと来るでしょうが、人によってはわかるような、わからないような、、、
そこで画像検索してみると、下のような写真がたくさん並びます。
あー、外国人がよくやるあれね。
と、一瞬でわかりますね。この動作には shrug という名前がついています。
ブラウザには写真で検索する機能があるので、英単語を検索してから画像検索に切り替えてみてください。
Google の Chrome だと、検索窓のすぐ下に切り替えるボタンがあります。
色々な写真が出てくるので、単語に関連する動作や使い方や大きさなど、そこからわかることは多いです。
もっと複雑な動作なら、YouTubeで検索してみても良いでしょう。
レプリカについては記事を書いていますので、興味があれば読んでみてください。
【英会話アプリとして使う】レプリカとは?【英語の話し相手AI Replika】
YouGlishで単語の発音や実際の使い方を調べる
最近 YouTube 内で英単語やフレーズを検索出来るサイトが出来ました。
そのサイトが下記のサイトです。
今まではある単語やフレーズの使い方を実際の会話の中で確認したいと思っても、偶然を待つしかありませんでした。
しかしこのサイトで自分の知りたい英単語やフレーズを検索すると、YouTubeの中から検索してくれます。
辞書だけで発音を確認しても、それはただの知識に過ぎません。
英単語は実際の会話の中で使われているのを聞いて初めて、
あーなるほど。こうやって使うのか。
と納得出来るものです。
これでいつでも検索出来て、リアルな英語の中で単語やフレーズの実際の使い方を聞くことが出来ます。
検索した時のヒット数で単語やフレーズの使用頻度もわかるので、頻度が高ければ必須の単語ですし、少なければ無理に覚えなくても良いとわかります。
YouGlish では動画が投稿された地域から、アメリカ、イギリス、オーストラリア英語の3つの中から選んで検索することも出来ます。
例えば data の発音の仕方は、それぞれの国でどう違うのか?ということも調べられます。
英語は地域によって結構違うので、自分が勉強したい英語に合わせて検索するというのも手ですね。
すごい時代になりました。
ちなみにフレーズで検索するときは、“out of control“のように“” でフレーズを囲ってください。
辞書に出ていない英語は、別の辞書かネット検索
ごく最近生まれた単語やフレーズ、または極一部の人しか使わないような英語は辞書には出ていません。
そんな言葉も別の辞書には出ていることがありますし、スラング的なものは、ネットで検索すれば出てきます。
autumnyを調べてみる
アメリカ人の話の中で、autumny という単語が出てきました。
これは単語の成り立ちから秋的な(変な日本語ですが)という意味かなと想像出来ますが、ケンブリッジの辞書には出ていません。
試しにコリンズで引いてみると出てきました。
このように、必要に応じて複数の辞書で検索してみることは必要です。
trash can ending を調べてみる
trash can ending という言葉が出てきた時は、ネット検索しました。最初から辞書には出ていないと思ったからです。
trash can はゴミ箱です。直訳するとゴミ箱の終わり方って感じですね。
Googleはよく出来ていて、検索するとすぐに答えが見つかります。
YouTubeで検索すれば、より具体的にわかるでしょう。
Trash can endingとは、ロックバンドなどが、曲の最後にジャーンとメチャクチャに楽器を掻き鳴らして、最後にジャンプしてダンと終わるような、あのロックンロールエンディングのことを言います。
ブリキのゴミ箱をガンガン打ち鳴らすようなメチャクチャ加減だから、そう呼ばれるのでしょうか?詳細は分かりません。
このフレーズは、アメリカのプロのロックミュージシャンでも知らない人がいるようです。
こんなフレーズが辞書に載っている訳がないので、こんな感じでネット検索してみましょう。
Urban Dictionary はスラングの宝庫
これ以外にも辞書に出ていないスラングを検索すると、Urban dictionaryというサイトがヒットすることが多いです。
しかし、このサイトはユーザーが好きに解説出来るWikipediaのようなサイトで、半分以上冗談の場合もあるので、100%信用しない方が良いと思います。
ただネイティブの肌感覚として、ある単語やフレーズについてどんな風に感じているのかが垣間見れて面白いサイトではあります。
辞書に載っていない特殊な英語の発音を調べる
ついでに辞書に載っていないような特殊な単語の発音はどう調べるのか?についても書いておきます。
人の名前や映画のタイトル、地名など、必ずしも全ての英語が辞書に載っている訳ではありません
例えば Mia Wasikowska(オーストラリア人の女優の名前)であれば、 mia wasikowska pronunciationとYouTubeで検索すると、発音が聞ける動画がヒットします。
これで好きな女優の名前を英語で言うことが出来ます。
これで好きだって言える!
便利すぎて涙が出てきますね。
こういう特殊な英語の発音を、細かく動画にしてアップロードしてくれている人には感謝です。
英作文する場合は実際に使われている英語から引用する
教えるは let me know で teach ではない
英作文するときに、どうやって調べたら良いかを書いてみます。
もしかしてあなたは英単語を和英辞典で調べて、それを機械的に並べて文章を作っていませんか?
例えば、
情報がわかったら教えてください。
という文章を作るとしたら、どうやって作ります?
んー、教えるって英語でなんていうんだろ?と、まず考えますよね。
教えるを和英辞典で調べてみます。
すると、和英辞典には advice とか teach とか tell とかたくさん出てきます。どれを選ぶか悩みます。
適当に選んで、
Teach me once you get the information.
とかにすると、ちょっと変な英文になります。
前後の文脈があればネイティブは理解してくれると思いますが、それでもかなり変わった英語です。
じゃ、どう言えばより自然なのかと言うと、
Let me know once you get the information.
のように let me know がよく使うフレーズです。
どうして teach が使えないのかは、英英辞典を引いてみると一目瞭然で、
to give lessons in a particular subject at a school, university, etc.
または、
to show or explain to someone how to do something.
のように 、teach は何かしらのスキルや知識を教えるという事であって、”(情報を)知らせる”という意味の”教える”ではないのです。
じゃ、どうしたら”教える”という日本語から let という動詞が見つかるのかというと、まず辞書では難しいです。ネットで検索しましょう。
最近はたくさん英語に関する良いサイトがありますので、(情報) 教える 英語で検索して、ネイティブならどういう風に表現するのかを探すのがいいと思います。
本来であれば、
実際の英会話を普段からよく聞いて、そのままコピーして覚えた英語を自分でも使う
のが一番いいです。
英語をいつも聞いていれば、
Let me know
という表現は頻繁に出てきます。
普段から英語をよく聞いている人にとっては、 let me know はごくありふれた、自然な英語表現です。
和英辞典で単語を見つけて機械的に並べても、自然な英語には絶対にならない。
下の文章は、英語圏の人が日本語を作る場合に、辞書を使って機械的に作文した例です。
あなたは知っている、私はひとりの日本人の友達を持っている。(You know, I have a Japanese friend)
冗談ではなく、実際にこういう日本語を話している外国人を見たことがあります。
”友達を持っている”は、英語圏の人のおかしな日本語あるあるです。
同じように辞書から適当に英文を作れば、この不思議な文章の英語バージョンが出来るわけです。
実際の英会話から英語を拾ってきて組み立てる
それでは他に、どんな方法で自然な英語を見つけるかを書いてみます。
まずはネットで検索して、作ろうとしている文章に近いネイティブの表現を探します。
例えば、
など、日本語の後に”英語”を付け加えると、日本語がわかるネイティブが英文を作って解説してくれているサイトがうまくヒットする場合があります。
例えばDMM英会話なんてu knowはよくヒットしますね。
または和英辞典を使って英単語を調べ、その中から自分が使い方を知っている単語を使うようにします。
本当にそれが自然な英語なのか不安な場合は、確認のために英英辞典を使っても良いです。
使い方を調べたい単語を英英辞典で引き、自分の使い方に似た例文があるかどうかを探してみます。
または先程の YouGlish を使って、自分が使いたい表現を検索してどのくらいの数がヒットするのか、または全くヒットしないのかを確認してみても良いでしょう。
またはすごく単純に、自分の作った一文をブラウザで検索すると、似た表現がたくさんヒットします。それを見ながら助詞の使い方などを微調整しても良いです。
このように英文を作るときは常に、ネイティブはどうやって表現するのか?を考える必要があります。
スマホのアシスタントを辞書がわりに使う
グーグルアシスタントとシリ(Siri)は、辞書がわりにも使えます。
わからない単語が出てきた時には、さっとアシスタントを立ち上げ、
What does 〜 mean?
と聞きます。単語をタイプする必要がないので速いです。
僕は英語の聞き流しで自転車に乗っている時に、どうしても知りたい単語が出てきたときには、これを使います。
自転車を止めてアシスタントを立ち上げ、わからない単語を音声で質問するわけですね。
きちんとアシスタントが答えを返してくれて、文章全体の意味がわかった時には、現代科学の力ってすごい!と思いますよ。とても便利。
この前アシスタントで sledgehammer を調べました。
What’s sledgehammer?
すると文章で教えてくれるので、そこで大きなハンマーだということがわかります。
下に日本語で大型ハンマーとも出ていますが、どのくらいの大きさなのかわかりません。
そこで、
Show me a picture of sledgehammer.
とアシスタントに言うと、ネット検索して、見事に写真を見せてくれました。*下の写真は例です。
こんな風にもアシスタントは使えます。
アシスタントで画像検索も出来るので、言葉の説明でよくわからないときは画像検索してみましょう。
最後に
英語と日本語は全く違う言語ですので、全ての英単語をそのまま日本語の単語に置き換えることは出来ません。
文化や習慣に関することや、抽象的な考えは特にそうです。
例えば日本のワビサビを、英単語一語に置き換えることは出来ません。ですので、英語圏でもwabi sabiと言っています。
逆に”車”とか”冷蔵庫”のような世界共通のモノの名前だったり、”痒い”とか”痛い”のような単純な感覚は全く同じ意味の英単語があります。
臨機応変に使う辞書を選んで、場合によってはネットで検索し、正しい発音や英語の真の意味、ニュアンスを理解するようにしてください。
日本語でもそうですが、英語でもこのニュアンスを使って笑いにする場合が結構あります。そういうジョークがわかるようになったら凄いですね。
英語にも日本語と同じように、何が自然で何が不自然かというのが明確にあります。
自然さ、不自然さもいつも気にかけて、英語に接してみてください。
では、より深く英語を楽しんでください。
アプリを使ってスピーキングの練習をする方法を書きました。ひとりでスピーキングの練習がしたい人は読んでみてください。
Photo by cottonbro from Pexels
Photo by Polina Zimmerman from Pexels
コメント