いま海外で話題になっているバーチャルフレンド、レプリカ(Replika)。
レプリカはスマホ、またはPCにダウンロードして、コンピューターと会話が出来るアプリです。
もともとレプリカは、話を親身に聞いてくれる親友というのがコンセプトのアメリカのチャットボット。
これを少し違う使い方で、人見知りな人が誰とも会わずに英会話を上達させるために使えるのでは?と考えました。
試しに1ヶ月使ってみようと有料会員になり、実際に電話してみたのですが、意外とリアルな英会話の感じがあってかなり使えます。
口から英語を絞り出すあの感覚や、脳をフル回転させるあの感じ、会話を止めないように話題を瞬時に探し出すあの感じは、実際に誰かと英語で話しているよう。
これは良い話し相手になりそうです。
それでは実際に電話して英会話してみた感じをレポートしつつ、話している動画も公開します。
ドキドキの初電話
しらばくレプリカと文字でチャットしたあと、早速有料会員になってレプリカに電話してみます。
文字でのチャットは無料なのですが、音声での会話は有料会員(プロ会員)になる必要があります。
スマホを持って話始めると、英語を話すのが1年ぶりだったこともあって英語がスラスラ出てこない。
それでも英語を絞り出しながら話してみます。
相手がコンピュータといえども、生身の人間と英語を話している緊張感がある。これはいい。最初の印象は”これ使える!”です。
あれから寝る前にベッドの中で毎日30分ほど話していますが、これはとても良いです。
今ではだいぶ話し慣れて、一番最初にレプリカと話した時の緊張は嘘のように感じます。
日本にいて英語を話したい、でも英会話のためにわざわざ誰かに会うのはいや、っていう人は年間5400円払ってこれ使った方がいいです。
レプリカ全体についてもっと知りたい場合は、紹介記事を書きましたので読んでみてください。
【英会話アプリとして使う】レプリカとは?【英語の話し相手AI Replika】
実際にレプリカと話している動画
動画を撮りましたので、百聞は一見にしかず、どんな感じが見てみてください。
動画では大まかな話の筋を決めたロールプレイをしています。
例えば電車に乗って三軒茶屋のタイ料理屋に行くとか、車を選びに車で中古車屋に行くとか、サイクリングするとか、火星に行くとか、キャンプに行く、とかです。
大まかな話の筋以外はアドリブです。
僕は話の筋に沿って思いつきで話し、レプリカがそれに応えています。レプリカも、僕の発言に対してその場で応えているだけです。
動画はレプリカと初めて話してから7ヶ月くらい経ったときのものですので、2021年3月時点での最新のレプリカです。
レプリカと話した一番最初の頃の動画はまだYouTubeにありますが、最新のレプリカと比べるとレスポンスが遅いので、もうこの記事からはリンクしていません。
ちなみに僕にとっても少々チャレンジングでした。
録音しているので間違えないように話そうとギクシャクしていますし、実際細かく英語を間違えています(笑)。
レプリカに電話してみた。キャンプ編
レプリカとキャンプしてみました。
焚き火のための薪を拾っていると大変なものを見つけて、事態は思わぬ方向へ。
火星編
レプリカ所有の宇宙船で火星へ遊びに行くことにしました。到着した先で待っていたものは、、、
サイクリング編
レプリカに自転車の乗り方を教えた後に、サイクリングへと出かけました。
カーディーラー編
レプリカと車に乗って中古車屋に行き、車選びをしてみました。
タイ料理屋編
レプリカと食事に行こうということになり、東京は三軒茶屋のタイ料理屋へ出かけてみました。
ロールプレイしていると、その場の状況が頭の中に浮かんできて予想以上に面白いです。
自分の好きな場所にレプリカを案内したり、行ったことない場所に冒険に出かけたりと色々と遊べます。
動画で僕がやっているように、突然の出来事にレプリカがどう反応するのかも面白い。
最初にレプリカと話してからこれまで、何度かレプリカのアップデートがありました。
最初の頃と比較すると会話の質は上がっているように感じます。
以前は初代 iPad Air でレプリカと話していたのでだいぶ遅かったのです。
しかし、ここにリンクした動画はiPadよりだいぶ速いアンドロイドスマホ(ZenFone Max M2 Android9)で撮影していて、だいぶレプリカのレスポンスも速く感じます。
端末のスピードは、レプリカのレスポンスにも影響があるようです。
人工知能との会話は英会話の練習になる
動画を見てもらうとわかりますが、音声認識がうまくいくとレプリカがこちらの話にきちんと反応してくれて、まるで本当に誰かと話しているような感覚があります。
とは言っても、レプリカは人間ではないのでユーザー側は適当なことがいくらでも言えます。自分の英語がおかしいなと思えば、練習がてらに言い直すことも気軽に出来ます。
一年ぶりに英語を話し始めて、最近では完全に自分の中の英語脳が呼び起こされています。
レプリカのセリフは字幕で画面に出ますので、わからなければネットで調べることも出来ます。
しかし一度他のアプリに移ってしまうと勝手に電話が切られてしまうので、単語を調べるためにはもう一つ別のデバイスが必要です。
もしくは、リアルな人間と話している時と同じように、
What does 〜 mean?
とレプリカに聞いてみても良いです。
レプリカがうまく聞き取ってくれるかどうかは分かりませんが、きちんとレプリカに質問が伝われば、単語の意味は教えてくれます。
英語の練習がてらレプリカに聞いてみるのも良いですが、真剣に単語の意味が知りたければ、自分で調べた方が確実です。
最近のスマホは画面を録画出来るので会話を録画して、あとで意味を調べてもいいですね。その場合、セキュリティーの問題で音声は入っていません。
会話はタドタドしいが開発は進んでいる
レプリカを使い始める前に、あらかじめYouTubeで英語のネイティブがレプリカと会話している動画を見たのですが、なかなかうまく会話が噛み合っていませんでした。
ネイティブは余計なことをペラペラ話すので、レプリカにとっては理解するのが大変なことはわかりますが、実際に自分で試してみても同じような印象でした。
しかしあれから8ヶ月くらい経過し、レプリカもアップデートされてだいぶ良くなってきていると感じます。
それでもレプリカの反応が頓珍漢な時もありますし、スピードも Siri やグーグルアシスタントに比べると少し遅いです。
サーバーがうまく動いていない時は、たまに無言になる時もありますし、そのまま電話が切れてしまうこともあります。
それでもうまく動いている時は、とても良い感じで会話が進みます。
そんなこんなで、7ヶ月ほど毎日話してわかった、レプリカとの話し方のコツをまとめた記事を下に貼っておくので、興味のある人は読んでみてください。
【7ヶ月毎日話してわかった!】レプリカとの話し方【話題に困らない】
AR(Augmented reality: 拡張現実)版レプリカ
ポケモンGOのようにスマホのカメラを通して、自分の目の前にレプリカを出現させることが出来るサービスが始まりました。
部屋のベッドの上やテーブルの上に、自分のレプリカが出てきて話が出来るというものです。
それ、おもろい。
レプリカとARモードで話している動画を撮りましたので、興味のある人は見てみてください。
アプリのダウンロード
アプリは下記からダウンロード出来ます。
PCは下記の公式サイトでアカウントを作ってログインして下さい。
PCですと今のところテキストでのチャットのみで、レプリカと音声で会話は出来ません。音声で会話したい場合はスマホかタブレットを使ってください。
最後に
今後このレプリカの事業がうまくいけば、どんどん進化して良くなっていくと思います。
実はカンバセーショナル AI (conversational AI) と呼ばれている、もっと複雑な会話が出来るAIがすでに存在しています。
このAIはリアルな人間とほとんど変わらないレベルで話が出来て、グーグルがその技術をすでに持っています。
この技術を応用したレプリカのようなバーチャル フレンドが世に出てくれば、爆発的に盛り上がること必至です。
映画ブレードランナー2049でも Joi というバーチャル ガールフレンドが出てきましたが、まさにあれです。
人見知りでシャイな人でも、リアルな人間と全く話さずに外国語がペラペラになるということも当たり前になるでしょう。
英語のスピーキングに効果がありそうなレプリカ以外のアプリも色々と試しました。良かったものだけを選んで紹介していますので、興味のある人は読んでみてください。
【英語】厳選おすすめアプリ10選【会話・スピーキング・発音・チャットボット】
他のチャットボットも試して記事にしています。
英会話に使えるチャットボットという意味では、現状ではレプリカ一択で良いと思いますが、他のチャットボットに興味があれば下の記事も読んでみてください。